某SNSと、ウチの旦那のブログの方に投下したものを、
こちらでも公開する事に致します。3年前に描いた、
播磨国風土記に描かれるオオナムチ(=大国主)と少彦名
の奇妙な我慢くらべの物語。この漫画は古事記漫画に
『おまけ』としてくっ付けた物でございます。
「ハニ(粘土)を運ぶのと、大便を我慢するの…
どっちをやって遠くへ行くのが大変だと思う?」
という「わりとどうでもいいだろ」って話から二人の勝負
が始まります。もう、ここまで来たらコントですなw


神様の個性が強すぎて、
初めて物凄いインパクトを受けた物語でした。
大国主さんって奥さんが多いしかなりモテモテな神様の
イメージあるんだけど、そんな神様がこんな我慢くらべを…
と思うとギャップすげぇ。大国主と少彦名って『国作り』
ではとても良いコンビなんですよね。個人的にはこの二人の
神様の組み合わせもたまらなく好きです。
播磨国風土記のサイトを紹介しますね。
↓去年で編纂から1300年を迎えたそうですよ。( ^ω^ )
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播磨国風っ記ん
http://www.hyogo-tourism.jp/harima-fudoki/
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埴岡の里:現在は『兵庫県神崎郡神河町』
から『兵庫県朝来市生野町』の辺り。神河町にある『日吉神社』
に、少彦名がおろしたハニ(岩になった)があるそうです。
波自賀→初鹿野:以前日吉神社を参拝した時に、
その場所を探したんですが、神社から少し行った場所のバス停に
『初鹿野』とありました。地図上ではこの辺りです。
日吉神社から直線距離およそ約3〜4km。
http://www.jkrb.jp/bus/164646/stp.html
★埴岡の里と初鹿野について
http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-462.html
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★後半に漫画を貼っておきますね。
東日本大震災があった年に、
鹿島で不思議なお話があったのをご存知でしょうか。
神社大好きな人には有名な話かも知れませんし、ニュースにも
なったので、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが…
鹿島神宮の神と諏訪の神といえば、古事記の『国譲り』の物語
の中では葦原中国をめぐって力比べ(相撲の起源となるもの)
をして鹿島の神が勝利をおさめるというお話があり、
勝者と敗者の関係にあります。いわばライバルのような関係。
その鹿島の神と諏訪の神を結びつける不思議なお話。
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それは2011年、東日本大震災のあとに起こった不思議な物語。
震災から1ヶ月が経った4月11日朝、鹿島灘に面する荒野地区
の老人から鹿島神宮に「大きなお札が流れ着いたので面倒を見て
欲しい」という電話があり、二人の神主が受け取りに行きました。
持ち帰ってお焚き上げをすればよいと考えていたのですが、
老人に案内されて浜辺へ行くとそこには「諏訪大明神祈祷神璽」
と書かれた、長さ1メートル30センチ、幅20センチの大きなお札
が流れ着いていたのです。
お札は泥と油にまみれて傷だらけのお姿でしたが、すぐにお札を
車にお乗せして持ち帰り、綺麗に拭い、お祓いをして応接室の床
の間に暫くお祀りされました。
どこから流れてきたのか、被災地に『諏訪神社』は数多くある為
元あった神社がわからない。ひとまずお札は鹿島で預かり、
神主さんの友人が諏訪大社におられるという事で連絡を取り、
元宮である諏訪大社にお札を託そうという事になります。
元宮に戻される前夜、鹿島の神と諏訪の神でゆっくり語り合って
もらいたいという宮司様の粋な計らいにより、応接室に祀られて
いたお札は拝殿に案内される事に。恐らく双方、国譲りの恩讐を
超えて、国家安寧のために力を合わせる事を誓い合ったのかも
知れません。諏訪のお札は鹿島神宮の拝殿に移された翌21日、
長野の諏訪大社に託されました。
※その後、このお札が岩手県陸前高田市気仙町今泉の、諏訪神社
の斎館お札であることが判明したのは6月8日になってから。
お札の詳細について京都の平野神社の宮司様より鹿島神宮に連絡
があったそうで(陸前高田の災害復興ボランティアに参加した際、
今泉の諏訪神社近くの月山神社の禰宜から話を聞いて分かった
らしい)、鹿島に流れ着いた例のお札は、御本社より受けたもの
であること、今泉の諏訪神社は小高い丘の上の御本殿だけを残し、
平地にある斎館・社務所・神輿庫・宮司自宅は流されてしまった
事や、宮司様や神職の方々は罹災して亡くなってしまった事を
知ったそうです。
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話を読んで思ったのは、諏訪の神はきっと縁のある鹿島の神に
助けを求めて流れ着いたのだろうなという事。
何にしても漂流したまま何処かへ行ってしまわず、鹿島の地へ
やってきたこと、偶然通り掛かった老人に発見されたことなど
いくつもの偶然が重なればそれは奇跡です。本当に不思議な話は
あるもんだなぁと。
震災の年に描いた漫画がありますのでアップ致します。
某SNSにて暫く公開していました。アナログで下書きのまま放置中
で申し訳ないですがw(字が汚くて読みにくかったらスマンです)

【物語のその後、お札の行方は…】
2011年10月19日に諏訪大社にて全国諏訪会が開催され、
宮司様はこのお札についてのお話をされたそうです。
翌20日にはお札に対して特別なお祭りを。
11月4日には元あった陸前高田市に札をお連れして、
諏訪大社の宮司様から、今泉諏訪神社の亡くなられた宮司様
の奥様にお札が託されたという事です。
(記事まとめ:©SERUNA)
『鹿島の神と諏訪の神』という小冊子(200円)が鹿島神宮
の社務所にあり、この機会なのでと早速お受けして、
記事を書くにあたり冊子を参考にさせていただきました。
この他にも震災による影響など、事細かな話が書かれています
ので、これから鹿島神宮へ行かれる方は是非一冊如何でしょう。
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ずっと昔は、一夫多妻は普通でした。
古事記に登場する大国主命の本妻『スセリビメ』は
物凄くヤキモチ妬きな女神なんですけれども…
毎晩のように八千矛(=大国主命)が他の女神様に逢いに
行くことに腹を立てていた物語があるんですよね。
これはそのお話のあとに持ってきた物で、
「もしも古事記に出てくる神々が人間界の現代に生きたら」
を題材として描いたオマケの4コマ漫画。
イメージ的にスセリビメがもしも現代に生きる人間だったら
さぞ怖い姐さんだろうなと。…でもって大国主は絶倫で、
可愛い女性や綺麗な女性が大好きな人。だが恐妻家w
スサノオさんは割といい会社のトップクラスに立つような人。
大国主もその会社で働いていてお義父さんと一緒に通勤
している…みたいな設定。この三神超ネタにしやすいッス。
どうよコレw

こういうネタ、もうちょっとあるけど見たいですか?
補足説明:
『八千矛』とは、出雲大社の御祭神『大国主命』が、
須佐之男命の娘『スセリビメ』と結婚をし国を治めて、
現在の『大国主命』となる前の名前。名前の意味には諸説
ありますけれど「沢山の武器を持った権力者」的な感じ
と思っていただければ。
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下描きのまま放置中で申し訳ないw
某SNSのフレンドさんは既にこの漫画を目にしている
と思いますが、こちらでも同じように公開。
あっちよりは見易くなってると思う。
ちょっと詳しく説明も入れちゃおうかな。
「日本の物語って面白い♪」
…なんて読んでもらえたら幸いです。
さて、漫画の前に、登場人物についてのお話を。
古事記には『阿遅志貴高日子根命(アジシキタカヒコネノカミ)』
という神が登場します。彼は『大国主命』(出雲大社の御祭神)
と『多紀理毘売命』(須佐之男命の娘で宗像三女神の内の一人)
との間に生まれた男神。そして『下光比売命』のお兄さんです。
高天原を裏切った『天若日子』(妹の夫)によく似ている
美青年で、また彼の友人でもありました。
彼は天若日子が死んだ時に、仲の良かった友として葬儀の場に
出てくるのですが、その時死者に間違えられて怒り、
喪屋を切り伏せて蹴り飛ばしてメチャメチャにするなど
激しい一面を垣間見せるのですけれども…阿遅志貴高日子根命
については出雲国風土記にはこんなお話があります。
※風土記では『阿遅須枳高日子命』と書かれる。
〜三沢郷〜
彼は幼い頃から大人になるまで、朝から晩までまるで赤子の
ように泣き、全く言葉を話せない『おし』の御子でした。
彼の泣き声は凄まじく、何とか泣き止ませようと
母の多紀理毘売命は船に乗ろうと提案をします。彼を船に乗せ
八十島(日本列島)を巡りましたがその努力も虚しく、
御子はいつもと同じように泣くばかりです。
父の大神大穴持命(大国主命)はどうして彼が泣き止まないか、
どうして口がきけないのか、夢占いをする事にしました。
そして夢の中で彼が口をきいているのを見た大神は、
目が覚めてから御子に話せるようになったかを尋ねると…
彼は突然「御沢(ミサワ)」と口にしたのです。

「それはどこの事を言うのだ?」と御子に問うと、
彼は急に立ち上がり、外へ走り出して石の多い浅川を渡り、
向こうの岸の坂の上まで飛んで行き「ここです」と言うので
大神をはじめとし、皆の者を連れて行ってみると、
そこに泉が湧き溢れていました。
喜ぶ大神と母の前で彼は禊をしました。
今まで口もきけず泣き続け、言葉を話せなかった御子は
これでやっとまともな御子になったといいます。
けれども、この事があってからこの土地の女たちは
この村の稲を食べなくなってしまいました。
お腹の子供が生まれて『おし』になるといけない
と恐れたからだそうです。《おしまい》

【ちょっと解説】
名前の『シキ(スキ)』は農具の『鋤』を意味し、農業の神
として崇められています。この神は別名『迦毛大御神』。
本拠地は奈良県の葛城にある『高鴨神社』。
(その他鳥取県の『倭文神社』や福島県の『都々古別神社』
に彼は祀られています)
雷神としての性質を持つ彼は口がきけなかった頃に
八十島を巡ったり高屋に梯子をかけて昇り降りさせられ
育てられたのですが、この行為こそ雷鳴や落雷を連想させる
のだそうです。
古事記では怒りにまかせ喪屋を切り伏せた彼ですが、
その時に使った鋭い剣が、稲妻のエネルギーを連想させる…
なんていうお話もあるそうです。
彼が禊をした泉が、島根県の奥出雲町にあります。
今でも綺麗な水が湧き出しているそうで、
島根の名水百選のうちのひとつとされているようです。
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美保神社の事代主神(えびす様)は鶏と卵が大嫌い。
雑なままだけどずっと前に描いた漫画があるのでうpしちゃおう。
某SNSのフレンドさんは既に目にしていると思いますが、
あれからずっと下描きのままペン入れもせず、絶賛放置中ww
本当は描き直したい所もあるんですがね。orz
まずは文章でお話を…
えびす様とにわとり
えびす様(事代主神)は対岸にある、東出雲町の『三島溝咋姫命』
(ミシマミゾクイヒメ)の元に夜な夜な通われて、
明け方になっては美保の社にお帰りになられていました。
ある夜のことです。いつも朝を知らせる鶏がうっかり間違えて
夜明け前に鳴いてしまった為、えびす様は慌てて帰路につきます。
船を漕いでいる途中、櫂を海中に落としてしまうのですが、
櫂の代わりに足で漕いでいたところ、えびす様はワニザメに足を
噛まれてしまうのです。
これを怨んだえびす様は、鶏と卵を嫌いになってしまいます。
それ以来この地では鶏肉や卵を食べる事も無く、
飼う事すらご法度とされたのだそうな。

(=゚ω゚)ノ「先生!この禁忌を破ったらどうなるんですか?」
はい、いい質問いただきましたー。
タブーを破るとどうなるか…こんなお話があるのだそうですよ。
そんなに怖い話じゃ無いので聞いて下さいね。
〜事代主と鶏にまつわる不思議な話〜
【ひとつめ】昭和2年 夏。
地蔵埼沖合の日本海で連合艦隊が戦闘訓練中、衝突事故が起き、
乗組員百十余人が海に沈んだが、訓練前の上陸地美保関の宿舎で
卵の殻がたくさん見つかった事から、地元の人々は…
「タブーを破ったためだ」と囁き合ったという。
※『美保関沖事件』の事と思われる。
【ふたつめ】
松江と美保関の間を毎日通う小さな蒸気船が中海から外へ向い、
外海に出た途端、思いもかけぬ恐ろしい天気に出会った。乗組員は、
「なにか事代主神のお気に召さぬものがコッソリ船内に持込まれた
に相違ない!」と言い張った。乗客全員が調べられたが、
それらしい品が出て来ない。船長がふと客の一人が煙管をふかして
いるのを目にすると、その小さな真鍮の吸口にはなんと時を告げる
雄鶏の図柄が彫ってあるではありませんか。
…その煙管が海中に投げ棄てられたのは言うまでもない。
昭和30年代まで、地元では勿論のこと、
美保関に来た遠足の小学生のお弁当も鶏や鶏卵持ち込み禁止に
なっていたという衝撃の資料を目にした時には、凄く驚きました。
http://www.wave.or.jp/minatobunka/archives/report/074.pdf
※資料の17ページ目にありますが、現在もなお神社の神職や、
お祭りの当屋神主は、鶏肉や卵を口にしないということを
厳守しているのだそうです。
この町で『鶏のタブー』が緩和されはじめたのは、
それ以降になるのだとか。
美保関の人たちは、今は守っているんでしょうかね?
(美保神社に仕える人たちと祭りに関わる人以外の一般の方々)
一切口にしないという事は流石にもう無いだろうなと思いますが、
卵や鶏を口にしたばかりに悪いことが起きたという事は、
この地ではそれらを食べた事が無いので、本当かどうかは経験が
全くないのでわかりません。(記事:©SERUNA)
……誰か試してみます?
何があっても知りませんけれどねw
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