宇賀神社から続いて足を運んだのは雲南市にある『佐世神社』。
ここからは以前の旅で、八岐大蛇の物語をめぐるコースとしてまだ
立ち寄っていない場所へ行こうと組み込んだもの。
佐世神社もそのうちのひとつだったのですが、どんな所だろう
とワクワクだったのに到着してみて「えぇぇー!」な展開に。

佐世神社
http://www.unnan-kankou.jp/contents/orochi/15
主祭神: 須佐之男命、奇稲田姫命
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佐世神社の境内にある。幹廻り約7.6メートル、枝が八方に拡がり
約3.8メートル四方に及ぶ椎の古木で、枯れては又芽を吹き、
現在のは五代目の木といい、「佐世郷。郡家の正東九里二百歩なり、
古老の伝へに云へらく、須佐之男命、佐世の木の葉を 頭さして踊躍り
たまふ時に、させさる佐世の木の葉地に堕ちき。故、佐世といふ。」
とあり、佐世の木の葉をかざして舞われ、その葉がここに落ちたので
佐世というと伝えた。
--------------------(佐世神社 案内板より)

普段から口癖のように言っていますが、地名には意味があるのです。
昔からある地名には意味なく付けられた物なんてありません。
『佐世』という地名は、八岐大蛇を退治したスサノオがこの辺りの
小高い丘で佐世の木の葉を頭に挿して舞を舞っている時にその葉が
ここに落ちた事から由来するもの。成長したものが巨木になり、
この神社に残っているのだそうです。
ついでにもうひとつ。
リンク先の説明によれば『神楽』の始まりは、この時スサノオが
勝利の歓声をあげながら踊躍を舞った事からとありますね。
さて、神社を参ぱ……え?

マジですか。
なんか、ここから入っちゃいけねぇよの看板が立ってるし。
というかそれ以前に参道からもう草ボーボーだわ、石段が崩れそう
だわ、蔓が絡みまくってるわで先へ進むとか無理だろコレ…
この先どうなっちゃってんの? 神社は今どうなってんの?
どうでもいいけど、こんな風になるまで放置されまくってたの?
神社の管理がもうちょっと何とかならなかったのか。
せっかくここまで来たのにガッカリだよ… orz
流石に『立ち入り禁止』から先に進むことは常識的にアレだし、
足を踏み入れて怪我をするのもイヤなので潔く諦めました。
もしかしたら、ここ以外にルートがあったとか?
(記事:©SERUNA)
《旅のコースについてはこちら》
→二泊三日の島根旅
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出雲大社を参拝した後は『宇賀神社』へ足を運びます。
《この日のコースについてはこちら》
→二泊三日の島根旅
出雲大社の大国主さんには奥さんと子供が沢山いらっしゃいます。
(ちなみに子供は180人も!)私の中ではさぞカッコ良くて
モテモテな神様なんだろうというイメージがあるのですが、
そんな大国主さんも一度だけフラれてしまった経験が
あるのです。

宇賀神社
http://yaokami.jp/1320341/
御祭神:大己貴尊、綾門姫命
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今を去る1200年前、天平五年聖武天皇の御代、
733年に作られたものに「出雲風土記」があります。
これによると、八世紀はじめの出雲の状況を詳しく知る
ことができます。また出雲風土記から200年ばかりのちに
なってできた全国の神社を一覧したものに「延喜式」の
神名帳があります。これに載せられている神社は、いわゆる
「式内社」と申しまして由緒正しい古い神社であります。
わが宇賀神社は、この両方のいずれにも記載されておりまして、
遠く長い昔から、私達の先祖代々の人達によって祭られて
参りました。
出雲風土記によりますと、大己貴命が神むすびの命の御子
である綾門姫命に求婚されました。ところが綾門姫命は承諾
なさらないで、身を隠された。〜求婚された女性が身を隠し、
それを求婚者の男性がさがし出すのは当時の習慣であって、
そのことは播磨風土記にも出ております。〜
そこで大己貴命は、綾門姫命がどこへ身を隠されたのかと、
出雲大社を出て弥山、鰐淵山を経て宇峠のあたりを尋ね
伺われた。それで宇賀という地名になったというのです。
現在西北方を奥宇賀、東南方を口宇賀と称しております。
------------------(境内案内板より)
※大己貴尊=大国主さんですよ。

大国主:「なんて素敵な人なんだ。私と結婚し…」
綾門姫:「いや」(一言でバッサリ)
大国主: ∑(゚Д゚)
…こんな感じかとw
出雲国風土記を読むとほんの少しだけしか触れられていません。
綾門姫、大国主さんの何が嫌だったんでしょうね?w
神社を参拝していると、軽トラに乗ったお爺ちゃんが。
車を降りてきて私たちに「どこから来なすった?」と尋ねてきた。
SERUNA:「あ、静岡からです。出雲大社を参拝したついでに」
お爺ちゃん:「はりゃぁ、そりゃ髄分遠くからきたモンだなぁ。
ここをどこで知りなすったの?何かの雑誌かテレビで
紹介されていたんかねぇ?」(要約)
SERUNA:「何かに紹介されていたワケでは無いんですが、
古事記や風土記が好きなので、自分で調べて来ました」
お爺ちゃん:「遠くからこの神社に人が来るなんて滅多にないから
ちょっとビックリしてなぁ…」
出雲地方の方言バリバリだったのでわからない言葉がほとんどで、
チンプンカンプンだったけど頑張って聞いて答えましたよ。
色々話したあとにお爺ちゃん、宇賀神社の境内全てのお社を参拝。
「小さいところもあるからお参りするのは大変だなぁ」
…というような事を言っていたのか、はたまた別な内容だったのか
わからないけれど、そう言い残して「じゃあね」みたいな感じで
どこかへ行ってしまった。あの時最後何て言ってたんだろう?
削除されていました。
YouTubeに出雲弁を話しているお年寄りの動画があったので
参考に貼っておくけれど、まさにこんな感じだったので
泣きたくなる。何度か聞き直したけど本気で翻訳機が欲しかった。
(記事:©SERUNA)
【余談です】
出雲市内に綾門姫が逃げた場所と言われる『黄泉穴』
(地域の人達には「めいどさん(冥土?)」と言われているとか)
という場所もあるらしく、どこにあるのか地元民に尋ねてみたが
結局わからず諦めてしまいました。地元民ですら「知らない」と
言い切る場所って…
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→ http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-106.html
こちらの写真は拝殿側から映したもの。
向こうに国旗が見えます。このアングルですと小さく見えますが
実際に近くで見てみるとこれまたでっかい国旗なんです。
綺麗に旗がたなびいておりましたよ。

国旗掲揚塔の高さは47m。
そして国旗の広さは13.6m×9m(畳75枚分)、重さ49kg。
旗の大きさがかなりなものになりますので雨の日や風の強い日は
掲揚されていない時もあるそうです。
「NHKの放送の最後に流れる日の丸の映像は出雲大社のもの」
というデマが広まっているようですけれど、出雲大社紫野協会が
直接NHKに問い合わせをしたというお話によりますと、
「放送終了後に映る国旗は渋谷放送センター正面玄関前の物です」
との事だそうです。皆さん、情報ソースはしっかりとねw
お次は『神楽殿』です。

この神楽殿は本殿と同じく朝夕の神事の他、御神楽や御祈祷が
奉仕される場所でございます。全国には出雲大社教の祠・分院・
教会・講社があり、それに属する人々が揃ってお参りをされ、
おまつりを受ける事を「おくにがえり」と言い、
この神楽殿にて、そのおまつりが奉仕されるそうです。
神楽殿の大広間は270畳敷き。神社建築には珍しい正面破風の
装飾にステンドグラスが使用されています。
外に掛かる掛かる注連縄の長さは13m、重さ5トンにもなり、
その大きさに誰もが圧倒されます。

そういえばこの日、ちょうど結婚式があった模様。
写真は撮りませんでしたけれど、花嫁さんが綺麗でした。
全然知らない人だけどお幸せにねーっと。(記事:©SERUNA)
★出雲大社のレポはここまでですが、
更に島根の旅で参拝してきた神社がありますのでもう少しだけ
お付き合いくださいね。最後におまけをひとつ……
→出雲大社で見つけた例の絵馬
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