ブログでも皆に読んでもらいたく、再編集して載せておきますね。
折角の記事を閉ざされた空間に放置しておくのは勿体無いので。
その前にYouTubeから拝借。信号待ちをする鹿さんの動画でも…
(色の識別は出来ていないと思うので人間に倣っているのかも?)
奈良には有名な春日大社があります。
春日大社の縁起によれば称徳天皇のとき、平城京鎮護のため、
鹿島神宮の御祭神である武甕槌命の御分霊を春日大社の御祭神に勧請
したといわれています。鹿島神宮から武甕槌命が白鹿に乗ってやって
きたという、その時の伝説から鹿は神聖な生き物として保護をされ、
現在に至っているのです。
鹿に乗ってやってくるミカヅチさんを想像すると何か可愛い。(*´ Д`*)
重要文化財の『春日神鹿御正体』を大神社展で見たのを思い出すなぁ。
あの金銅の鹿さんは可愛かった。
http://needcaffeine.tumblr.com/post/47124626460/1-via-nara
さてさて、今日はそんな鹿さんのお話。
奈良公園にいる鹿さんたちは「鹿島からやってきた神鹿の子孫」だと
言われているようです。人間が危害を加えない事を知っているから
とても大人しい。以前この子たちについて調べてみたら面白い話
があったのでここに書き並べてみますね。
・奈良の鹿は神の使いとされているため、
藤原の貴族たちも鹿に出会うと牛車から降りてお辞儀をした
と言われている。→ 鹿の礼はこれをマネするようになった可能性。
・「鹿を殺すと重罪」とされた時代があり、死罪になった子供がいる。
※「石子詰めの三作」http://www.geocities.jp/kyoketu/6102.html
(実は花札に描かれる鹿はこの話が元になっているとか)
・奈良の鹿が季節はずれに急に鳴き出した直後に大地震が起きたり、
普段はあまり鳴かないのに、連続して鳴いた後に時の天皇が崩御
されたという話がある(これはいつの時代の話だろう?)。
興味深いですね。今は鹿が煎餅欲しさに人間にお辞儀をしているのに、
昔々は、人間が鹿に対しお辞儀をしていたんですから。
鹿を殺してしまうと死刑ってのも凄いです。それほどこの地では、
鹿は神聖なものだったんですね。(記事:©SERUNA)
《奈良市 観光戦略課のPR動画》
ところで、ちょっと話がズレますが…
奈良公園に行ってせんべいをあげようとした時、
「煎餅はよ寄越せや!」とデカイ鹿に角でどつかれた事がありますw
そもそもお辞儀をする鹿が可愛くて、いつまでもペコペコさせていた
私が悪いんですが。そりゃ流石の鹿もキレるわなww
デカイ奴ら(牡鹿)って、子鹿が控えめに「おせんべい下さい…」
とお辞儀をしている時に横から「オラっ!どけ」と言わんばかりに、
子鹿を押しのけるんですよね。強いものが勝つ弱肉強食の世界だって
わかっちゃいるんですが…「お前さ、デカイのに子供いじめんなよ」
ってちっこい奴を優先させて煎餅あげてました。
「早くデカくなって見返してやれよー」
《時々、鹿同士で決闘も》
鹿つながりでこんな話をひとつ。
奈良や鹿島の地では神の使いとして大切にされている、
そんなミカヅチさんの大事な鹿ですが…
古事記の物語の中でタケミカヅチ(武甕槌命)に負けたタケミナカタ
がお祀りされている長野の諏訪大社では、鹿の頭が捧げられる
『御頭祭』という神事が行われているんですよねー。
http://www.omiyasan.com/specially/post-152.php
色んな意味で「ミナカター!後ろ後ろー!」
…っていう気持ちになっちゃうのは私だけでしょうかねw
タケミカヅチ:「お前っ…!大事な俺の鹿を…」(゚Д゚#)
タケミナカタ:「し…仕方ないだろぉぉぉーー」((((;゚Д゚)))))))
【余談です】
こんな話をした後になんですが…
鹿肉って美味しいよね。イノシシと違って全然癖がなく、
口の中で小さく「鹿です」って主張する感じ。
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