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2016年09月27日 (火) | 編集 |
出雲大社に鎮まる大国主さんは、
イケメンでモテモテな神様として知られておりますが、
古事記にはこんな物語がありますよーという事で紹介してみる。
文字だけではつまらないので、数年前に作った古事記の漫画
からちょこっとだけコマを抜き出して貼りますので、
多少は楽しく記事を読む事が出来ると思います。
(ペン入れはしておりません、ゴメンなさい)

さて、今回の記事は『八千矛』。
現代の一般人の価値観ですと「浮気ダメ、ゼッタイ」なのですが
昔は一族繁栄のための「一夫多妻」は当たり前の事でした。
(当然、神様にも奥さんが沢山いたのです)ちなみに『八千矛』
というのは、大国主さんの幾つもあるお名前の内のひとつです。

SERUNA:「今から話す物語はそれはもう官能的な……」
(=゚ω゚)「…えっ…官能……」

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因幡国で兎を助け『八上比売』というお姫様と結婚をしたのち、
スサノオの娘『須勢理毘売(スセリビメ)』との結婚を許された
彼は、更にスセリビメを正妻として迎え入れやってきます。
正妻であるスセリビメの嫉妬が怖かったのか、八上姫は正妻に
遠慮をして、子供を置いて実家へ帰ってしまいました。


201609_kojiki_SERUNA_001.jpg

ある日、恋多き八千矛(大国主)は、
高志国(越国。現在の北陸地方)に沼奈比売(ヌナカワヒメ。
奴奈川姫)という大変美しいお姫様がいると聞き「結婚したい」
と思い、はるばる越国まで求婚をしに出掛けるのですが、
彼女はなかなかその戸を開いてくれませんでした。
どうしても彼女が恋しい八千矛は、そこで歌を詠んだのです。


201609_kojiki_SERUNA_002.jpg

「八千矛神は大八洲国(日本)で妻を娶ることができず、
遠い越の国に賢くて麗しい女性がいると聞き求婚をしに出掛け、
求婚をしに通った。太刀の紐も解かず、服もいまだ脱がないうち
乙女が寝ている家の戸を、何度も押しあぐみ私は立っている。
何度も戸を引きあぐみ私は立っている。
青山に鵺が鳴いた。野では雉が騒いでいる。庭にいる鶏が鳴き、
暁を告げ始めた。なんと怨めしく鳴く鳥だろう。
もう恋焦がれて死んでしまいそうだ。あの鳥どもを打ち殺して
鳴き止ませてしまいたい。天を駆ける使いの鳥よ、
このことを語って伝えよう」


201609_kojiki_SERUNA_003.jpg

それを聞いたヌナカワヒメは、
戸を開けないまま家の中から大国主に歌で返しました。

「八千矛神よ、私は萎え草のようなか弱き女にすぎません。
私の心は浦の渚に住む鳥です。今は私の心のままにしていますが
いつかはあなたの鳥となるのですから、その命だけはどうか
殺さないでいてほしいのです。天を駆ける使いの鳥よ、
このことを語ってお伝えいたします」


201609_kojiki_SERUNA_004.jpg

さらに彼女は歌います。

「青山に日が沈むと、やがて暗い夜がやってきます。
あなたは朝日のような笑顔を見せておいでになり、
栲綱のような白い腕や、淡雪のような私の若々しき胸を、
そっと撫でたり触れたりして愛し、玉のような私の手を枕にし、
脚をのばして、いつまでもお休みになられる事でしょう。
焦って私に恋い焦がれるとおっしゃらないでください。
八千矛神よ、このことを語ってお伝えいたします」


201609_kojiki_SERUNA_005.jpg

結局、八千矛(大国主)はこの夜、ヌナカワヒメに会う事が
叶わなかったのですが、次の日の夜に逢って愛し合い、
二人は結ばれる事となるのです。


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(* ´ Д`)「……なんかエロちっくですね」
SERUNA:「でね、この歌で驚くのが大国主さん…歌のはじめに
  本当は奥さんがいるのに、“私には奥さんがいないんだ”
  くらいのアピールをしているっていうのがもうねw」
(;^ω^)「現代だったら炎上物件ですなw」

大国主さんが奴奈川姫に贈り、
奴奈川姫が大国主さんに返した歌は別の解釈もあるらしい。
おまけとしてこんな漫画を置いておこう。

201609_kojiki_SERUNA_008.jpg

国を治める者としては領地を広げ、子も増やさねばならない。
ですが、たびたび他の女性の元へ出掛けてゆく大国主さんに対し
正妻であるスセリビメがヤキモチを妬かないワケがない。
そして大国主さんの色男っぷりと、スセリビメのツンデレっぷり
がこれでもかと押し出されるお話がこのあと更に続くのですが…

201609_kojiki_SERUNA_007.jpg

(=゚ω゚)「本妻さんのプライドってやつかな?」
SERUNA:「次はスセリビメのターンですよ」


★高志の国の奴奈川姫(イラスト付)
http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-1387.html
★後編に続く!
http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-1390.html


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