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「多目的ホール」を通路側から見る。



ホールの天井。

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天井のモールディングは銀行の地図記号に見られる形を
描いています。これは両替商のマークであった、
はかりにつかったおもり(分銅)の形に由来しますが、
あえて銀行の記号をえがいたのかは不明です。
------(岩手銀行赤レンガ館・建物解説シートより抜粋)
装飾にも注目して欲しい。解説シートの説明によれば、
旧事務室(営業室)北面にある三か所の戸口上に付けられた装飾
の透し彫りは羽を広げた孔雀を模ったものと思われる…とあり、
動物モチーフの意匠はここだけで、その他にはユリやアヤメなど
植物をモチーフとしたものがあるそうです。

下の写真の装飾は、船をモチーフとしたもの。

白壁も美しい。

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欄間装飾 〜さまざまなバリエーション〜
アーチ間に半円形に嵌め込まれた装飾と窓・出入り口上部に
付けられた装飾を、欄間装飾と呼びます。浮彫りを備える豪華
なものから、シンプルなものまで部屋ごとに多種多様な意匠が
見られます。特に旧事務室(営業室)の両面のアーチの欄間
装飾は、船の操舵のような豪華な木彫です。この地は、
明治18年(1885)に設立された船運業を営む北上廻漕株式会社
があった場所で、そのメンバーが中心となって盛岡銀行を創設
していることから、船をモチーフにした意匠を採用したのかも
しれません。
-------------(岩手銀行赤レンガ館 案内板より)
展示されていたチャグチャグ馬コのお人形。

多目的ホールに入ってみた。ここは旧事務室(営業室)。
平成24年(2012)まで銀行業務が行われていたそうです。


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巨大な吹き抜け空間での執務 〜旧事務室(営業室)〜
銀行業務の心臓部を担う旧事務室(営業室)です。
天井までの高さは約9m、大きさは東西方向約14m×南北方向
約12mという広大な空間です。古い写真を見ると、
背面は旧支配人室とつながり、客溜と接する三方を営業代台
(カウンター)に囲まれています。東側と南側の客溜とを
隔てる営業台の両脇には柱頭飾りをもつカップルドラコム
(2本どりの柱)が備えられています。天井からは12灯の
豪華なシャンデリアが2ヶ所設置されており、部屋の四隅から
は2灯と1灯のペンダント照明が吊られていました。
-------------(岩手銀行赤レンガ館 案内板より)
明治44年(1911)の古い写真。
あぁぁ…この写真もたまらん。大好き♪ (*´ω`*)

★その3に続くよ!
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チャグチャグ馬コ祭り当日。本当は鬼越蒼前神社からスタートする
お馬さんたちから見たかったのですが、時間と距離的な都合と、
(最初の地点から最後までついて行くのは流石に大変ですし)
前日のミニパレードで大体満足してしまった感があったので
残りは盛岡市内を歩くお馬さんを見ておけば充分かなという結論に
至りまして… 時間がくるまでその辺をぶらりする事にしました。

『岩手銀行赤レンガ館』に到着。
分割ですがカメラを左から右に向けて撮影。



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重要文化財 岩手銀行旧本店本館(現中ノ橋支店)
平成六年十二月二十七日指定
この建物は、旧盛岡銀行として明治四十四年四月に竣工しま
した。設計者は日本銀行本店、東京駅などを手掛けた明治洋風
建築界の権威、辰野金吾博士と盛岡出身の葛西萬司工学士の
両氏の手によるもので「赤レンガ」の愛称で親しまれています。
構造等は、一部三階建となっておりその延べ床面積は千二十
平方メートルに達し煉瓦組積造のルネッサンス様式で統一され
ております。外部は白色花崗岩によりバンドを巡らして横線を
強調し採光用のドーマ窓とドーム屋根を組み合わせて、
凹凸の多い平面計画で建物に陰影をつける等、同様式の特徴を
顕著に現しております。特に内部は一、二階の吹き抜けや
木製の飾り柱のコリント様式柱頭、天井は石膏くり型、
各室入口枠の彫刻など意匠に富みクラシカルな雰囲気を作り
出しております。
建築当時の姿を完全な形で伝え、かつ現在も創建当時の目的
で使用されている建物の重要文化財指定は、全国で最初のもの
であります。
-------------(岩手銀行赤レンガ館 案内板より)
中に入りました。有料ゾーンは時間の都合でスルー。
(銀行を見るのが目的ではありませんので…)
無料で開放されている箇所の写真をアップしていきますね。
※下の写真は建物入ってすぐ、入場受付の窓口。

この場所で見上げた天井はこんな感じ。
素晴らしい。(*´ω`*)

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ようこそ盛岡銀行へ
〜メインエントランスの旧現金係客溜(南東側客溜)〜
ここは盛岡銀行開業当時からのメインエントランスでした。
盛岡藩政時代に札の辻だった四つ角に象徴的な八角塔が
そびえます。この塔の直下のアーチにはパルメットを用いた
華やいだ鉄製の装飾欄間が備わります。さらにその下の頑丈な
鉄扉を開けて踏み入れたこの空間が、創建当初から幾多の変遷を
経てもなお変わらずお客様を迎え入れてきた表玄関です。
創建当時は「旧現金係客溜」でした。内側床面は花崗岩を張り、
腰壁は蛇紋岩と白大理石の組み合わせで仕上げられています。
創建当初の主だった盛岡銀行が昭和6年(1931)に破綻し、
昭和11年(1936)に岩手殖産銀行(昭和35年(1960)に
岩手銀行に行名を変更)がこの建物を本店として使用し始めた時
に、もともと吹き抜けだった空間に2階を設けましたが、
平成27年に完了した保存修理工事では2階を撤去し吹き抜けに
戻し、燦々と自然光が高窓から振り注ぐ空間を取り戻しました。
また、ここと旧事務室(営業室)とを隔てる営業台
(カウンター)上部の上げ下げ窓を持つスクリーンと装飾欄間も
保存修理工事で創建当初の写真に見られる姿に復元しました。
--------(岩手銀行赤レンガ館・建物解説シートより)
受付に向かって右手側は有料ゾーンへの順路。

受付に向かって左手側は無料で開放されている順路。

無料ゾーンを進んで行きましょう。この日多目的ホールでは、
「伝統工芸江戸木目込人形」の展示会が行われていました。

窓についての説明をしますね。


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上げ下げ窓 〜窓開閉のしくみ〜
日本の伝統的な窓は、鴨居と敷居の間に建てた窓を
水平にスライドする仕組みが一般的ですが、
西洋風の窓は上下にスライドする上げ下げ窓が一般的です。
この建物も外部の窓はすべて上げ下げ式になっています。
煉瓦でできた壁の間の隙間に木製のガラス窓を嵌めますが、
窓を上げると窓の重みで窓は下がってしまいます。
そこで、窓とほぼ同じ重さの分銅を両脇の煉瓦壁に仕込んで、
分銅と窓に紐をつけて結び、滑車で滑らせて、窓を上げても
落っこちないように調整しています。
-------------(岩手銀行赤レンガ館 案内板より)
明治期の独特な建物って、雰囲気最高ッスよね。
私、子供の頃からこういう建物が好きだったんですよ。
★その2につづく!
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