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2020年03月05日 (木) | 編集 |
2019.8.26 探訪 
随分前に何かのテレビ番組で「珍しい橋がある」という感じで
紹介されていて、いつか生で見てみたいと思っていたところ、
たまたま通りがかりに「猿橋」の案内板を見つけて「あぁ!」
となり立ち寄ってみることに。

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猿橋の側に鎮座する小さな神社「山王宮」

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 推古朝のころ、志羅古という造園の巨匠が猿橋に住み着いた。
村長は息子恭任を弟子に、娘の美久里をかしづかせた。
ある月明の夜、たくさんの猿が来て手と足をつないで橋を架けた。
これをみて猿橋の断崖に架橋を考えていた志羅古は設計を完成
させた。休んでまどろむと、急に2匹の猿が飛び込んできて、
ここに橋を架けるのなら、病気の猿王様のために申年申の日申
の刻に生まれた未婚の男女の生血を差し出せ、そうしなければ
妨害するという。志羅古は架橋を強行するが暴風雨のために
橋は何度も流されてしまう。
志羅古は該当者である自分と美久里とでいけにえになり、
あとは恭仁に託し、橋を完成させた。猿に因んで猿橋と名をつけ、
猿王を祀る小社を傍らに立て山王宮とよぶ。

http://www.nichibun.ac.jp/YoukaiCard/0450063.shtml
(リンク先:国際日本文化研究センター)

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こちらに見えますのが「猿橋」でございます。

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甲斐の猿橋
https://otsuki-kanko.info/category/content-page/view/31
(リンク先:大月市観光協会)
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名勝 猿橋 昭和七年三月二十五日指定
 猿橋架橋の始期については定かでないが、諸書によれば
「昔、推古帝の頃(600年頃)百斉の人、志羅呼、この所に
至り猿王の藤蔓をよじ、断崖を渡るを見て橋を造る」とあり、
その名はあるいは白癬(しらはた)、志耆麻呂(しきまろ)
と様々であるが、これ以外の伝説は見当たらない。
 史実の中では、文明十九年(1486)二月、聖護院の門跡
道興はこの地を過ぎ、猿橋の高く危うく渓谷の絶佳なるを
賞して詩文を残し、過去の架け替えや伝説にも触れています。
 応永三十三年(1426)武田信長と足利持氏、
大永四年(1524)武田信虎と上杉上杉憲房との合戦の場と
なった猿橋は、戦略上の要地でもありました。

-----------------------(↓続く)

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 江戸時代に入り、五街道の制度が確立してから甲州街道の
要衝として、御普請所工事(直轄工事)にて九回の架け替えと、
十数回に及ぶ修理が行われてきました。
 この間、人々の往来が頻繁となり、文人墨客はこの絶景に
杖をとめて、多くの作品を今に残しています。
 昭和七年、付近の大断崖と植生を含めて、猿橋は国の名勝
指定を受け今に至っています。昭和九年、西方にある新猿橋の
完成により、この橋の官道としての長い生命は終わりましたが、
その後も名勝として生き続けています。
 今回の架け替えは、嘉永四年(1851)の出来杉帳により架け
られており、江戸時代を通してこの姿や規模でありました。
 昭和五十八年着工、昭和五十九年八月完成、総工費三億八千
三百万円であります。
 橋の長さ30.9メートル、橋の幅3.3メートル、
橋より水際まで30メートルです。

-------------------(猿橋 案内板より)

猿橋を渡ってみましょう。

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桂川で遊覧体験が出来るそうです。
https://l-outdoor.com/outdoor/saruhashi_yuran.html

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「猿橋から見えるアレは何だ?」と調べてみたら、
「八ツ沢発電所施設 第一号水路橋」という橋だそうです。
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/147648

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新猿橋の方向を見てみよう。
上から下にカメラを向けてみると…結構高いんだなココ。
吸い込まれそうな感じでちょっと怖いが、この景色は美しい。

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猿橋の特徴的な部分はココ。

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「明治天皇御召換所趾」の石碑がありました。

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いやはや実に良い橋&良い景色。

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新猿橋から見た猿橋。

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先程見た水路橋とあわせても、恐らく橋マニアの人たちならば
きっと必ず訪れる場所なのではないでしょうか。
なかなか良いものを見る事が出来て楽しかったです。


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