出雲大社を参拝した後は『宇賀神社』へ足を運びます。
《この日のコースについてはこちら》
→二泊三日の島根旅
出雲大社の大国主さんには奥さんと子供が沢山いらっしゃいます。
(ちなみに子供は180人も!)私の中ではさぞカッコ良くて
モテモテな神様なんだろうというイメージがあるのですが、
そんな大国主さんも一度だけフラれてしまった経験が
あるのです。

宇賀神社
http://yaokami.jp/1320341/
御祭神:大己貴尊、綾門姫命
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今を去る1200年前、天平五年聖武天皇の御代、
733年に作られたものに「出雲風土記」があります。
これによると、八世紀はじめの出雲の状況を詳しく知る
ことができます。また出雲風土記から200年ばかりのちに
なってできた全国の神社を一覧したものに「延喜式」の
神名帳があります。これに載せられている神社は、いわゆる
「式内社」と申しまして由緒正しい古い神社であります。
わが宇賀神社は、この両方のいずれにも記載されておりまして、
遠く長い昔から、私達の先祖代々の人達によって祭られて
参りました。
出雲風土記によりますと、大己貴命が神むすびの命の御子
である綾門姫命に求婚されました。ところが綾門姫命は承諾
なさらないで、身を隠された。〜求婚された女性が身を隠し、
それを求婚者の男性がさがし出すのは当時の習慣であって、
そのことは播磨風土記にも出ております。〜
そこで大己貴命は、綾門姫命がどこへ身を隠されたのかと、
出雲大社を出て弥山、鰐淵山を経て宇峠のあたりを尋ね
伺われた。それで宇賀という地名になったというのです。
現在西北方を奥宇賀、東南方を口宇賀と称しております。
------------------(境内案内板より)
※大己貴尊=大国主さんですよ。

大国主:「なんて素敵な人なんだ。私と結婚し…」
綾門姫:「いや」(一言でバッサリ)
大国主: ∑(゚Д゚)
…こんな感じかとw
出雲国風土記を読むとほんの少しだけしか触れられていません。
綾門姫、大国主さんの何が嫌だったんでしょうね?w
神社を参拝していると、軽トラに乗ったお爺ちゃんが。
車を降りてきて私たちに「どこから来なすった?」と尋ねてきた。
SERUNA:「あ、静岡からです。出雲大社を参拝したついでに」
お爺ちゃん:「はりゃぁ、そりゃ髄分遠くからきたモンだなぁ。
ここをどこで知りなすったの?何かの雑誌かテレビで
紹介されていたんかねぇ?」(要約)
SERUNA:「何かに紹介されていたワケでは無いんですが、
古事記や風土記が好きなので、自分で調べて来ました」
お爺ちゃん:「遠くからこの神社に人が来るなんて滅多にないから
ちょっとビックリしてなぁ…」
出雲地方の方言バリバリだったのでわからない言葉がほとんどで、
チンプンカンプンだったけど頑張って聞いて答えましたよ。
色々話したあとにお爺ちゃん、宇賀神社の境内全てのお社を参拝。
「小さいところもあるからお参りするのは大変だなぁ」
…というような事を言っていたのか、はたまた別な内容だったのか
わからないけれど、そう言い残して「じゃあね」みたいな感じで
どこかへ行ってしまった。あの時最後何て言ってたんだろう?
削除されていました。
YouTubeに出雲弁を話しているお年寄りの動画があったので
参考に貼っておくけれど、まさにこんな感じだったので
泣きたくなる。何度か聞き直したけど本気で翻訳機が欲しかった。
(記事:©SERUNA)
【余談です】
出雲市内に綾門姫が逃げた場所と言われる『黄泉穴』
(地域の人達には「めいどさん(冥土?)」と言われているとか)
という場所もあるらしく、どこにあるのか地元民に尋ねてみたが
結局わからず諦めてしまいました。地元民ですら「知らない」と
言い切る場所って…
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私のような石見人には殆んどわかりませんよ、出雲弁は。
とにかく、出雲地方だけが「言語島」になっているんだそうです。
昔の(鎌倉以前)出雲というのは鳥取も勢力下に置いていたんだそうですが、それにしても、言葉は出雲を外して、山陰側は石見から兵庫県の但馬まで似通ってるんです。
出雲だけ「ズーズー弁」。
「お粥なら食べられるかもしれないけど、やっぱり疲れたからもう寝る」、みたいなことを言ってるんでしょうけどね。
「電話番号が剛毅な字(ものすごい=荒っぽい、下手くそな字)で書いてあるから何かあったらセツ子に電話するんだよ」は聞き取れたでしょう?
いつもコメントありがとうございますー♪ ( ´ ∀ ` )ノ
島根県の方言について調べてみたんですが、
同じ県内でもそちらの石見地方とは全く言葉が異なるみたいですね。
動画の出雲弁なんて二割しか理解できず、他はよくわかりませんでした。
>「電話番号が剛毅な字で書いてあるから何かあったら
>セツ子に電話するんだよ」は聞き取れたでしょう?
これは聞き取れました。
ただ「剛毅な字で」の部分だけ頭の中でちょっと混乱しましたがw
それにしても地元民と会話をしてここまで苦戦したのは久しぶりでした。
モテモテでも、1度ふられただけでかなりショックだったりもするんでしょうねえ。ふられたからなおさら好きになっちゃったりして。
いつもコメントありがとうございますー♪
風土記は、古事記には無かったお話が満載なので、
読んでみるとこれまた面白いんですよね。大国主さんがフラれた話を
初めて風土記を読んで知った時には「えww」ってなりましたw
どんなに権力があって素敵な人でも、うまくいかない事ってあるのねww
>方言は、世代によってもかなり違いますからねー。
そういえばもう今はいないけど、私の祖母が方言バリバリだった思い出が。
言葉が通じない事は無かったけれど、きっと他所の地方の人とは話があまり
通じなかったかも知れないなぁ…なんてね。
今、若い人で方言を使う人って殆どいなくなっちゃったけれど、
それもそれでちょっと寂しい気がしますね。