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2014年03月29日 (土) | 編集 |
2014.3.15探訪
島根県雲南市木次町湯村の『天が淵』。
斐伊川の上流にあるこの場所はその昔、八岐大蛇が住んでいた所と
言われています。別の伝承ではスサノオに『八塩折酒』を飲まされ、
酔いつぶれた大蛇が逃げ込んだ場所とも伝えられているのだとか。


20140315_天が淵_001

斐伊川に添って国道314号をひたすら南へ行った場所に、
『天が淵公園』という場所があるのですが、温泉神社の少し手前の
場所にあるので、川の方をチラ見しながらずっと進んで行けば
たぶんわかると思います。※休憩所のような所でした。

天が淵
http://www.unnan-kankou.jp/contents/orochi/5

20140315_天が淵_002

…あれ?写真右下、端っこの二本の赤い光のような物何だ?
こんなのあったっけな?光線の具合で偶々入っちゃったのかも?
おいおい何だよホラーだなと思いつつも、気にせず淡々とアップw
まさかの心霊写真(多分違うと思う)www


斐伊川流域は古代から山陰地方の政治や文化、経済の中心として発展
してきました。そして八岐大蛇伝説は、島根の斐伊川を中心にして
展開されています。古事記で語られる大蛇の姿は…

「ほおずきのように真っ赤な目、一つの身体に頭が八つ、尾が八つ、
胴体は苔生し、檜や杉が生えている。その長さは八つの谷と、
八つの山間を這い渡るほどで、腹を見れば血膿のようにただれて、
血が流れ出している」


八岐大蛇は、斐伊川を神格化したもの。

血に染まる大蛇の腹は『たたら製錬』を意味し(『鉄穴流し』により
砂鉄をふくんだ砂で川底が赤く錆びた色になる)、大蛇が大暴れする
のは洪水で斐伊川の氾濫を意味するという説があります。
(奇稲田姫は田畑をあらわし、生贄にされる=斐伊川の反乱で田畑が
飲み込まれる…という例え)実際に斐伊川のあたりでは、
そういった被害が何度もあったというお話が残されていますね。

現在の斐伊川の全長は、約153km。
くねくねと蛇行する様や幾つにも分かれた派川を見ると、
八岐大蛇に例えられるのがなんとなくわかるような気がしませんか?

20140315_天が淵_003

天が淵と言われる場所を写真におさめてみました。
何かが棲んでいそうな雰囲気が…するようなしないような。
天が淵には『蛇帯』と呼ばれる、青と赤の筋になっている石があり、
それが八岐大蛇の足跡と伝えられているとありますが、
「現在ではほとんど見えなくなっている」との事で探そうと思っても
どれがどれやらサッパリわかりませんでした。

20140315_天が淵_004

スサノオは、繰り返し水害がおこる斐伊川の『治水灌漑工事』
を行っていたのではないでしょうかね。今のところは大体それが
八岐大蛇退治のお話として残された…という説になっていますが、
私もそうだと思っています。(記事:©SERUNA)

むかし本当にあったお話ってのは、ほとんどが何かに例えられて
伝説として語り継がれていたりしますからね。
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