私がここを訪れるのは二度目。最初に来た時には、
駐車場がわからなかったために旦那を待たせて自分だけで見に
行ったのですが、今回は車を駐める場所を発見できましたので、
一緒になって見に行くことにしたのです。

http://www.nihon-kankou.or.jp/shimane/detail/32304af2170020021
(国道9号から駐車場まで、車で行けます)
なんかもう、伊邪那岐命と伊邪那美命について語るのに
古事記の物語を最初から説明するのも長くなるし面倒なので、
2分くらいでわかる有名なあの動画を貼っておこうかなw
何やかんやあってイザナミが、夫であるイザナギを追いかけて
きたという坂がここ『黄泉比良坂(伊賦夜坂)』という場所。
あの世とこの世の境です。

ここに到着してみるとチョコンと鳥居が立っているのですが、
そこをくぐると『千引岩(ちびきいわ)』と言われる大きな岩が。
むしろ駐車場からすぐ見える場所にあります。写真じゃ伝わり
ませんがちょっとデカいです。一人では絶対に動かせません。

物語の中ではイザナギは、妻がこれ以上追って来れないよう、
大きな岩で道を塞ぎ、お互い離別の言葉を交わします。
イザナミ:「約束を破ったあなたに恥ずかしい姿を
見られてしまい、こんな目にあわされた。
もうあなたのいる世界には戻れない」
イザナギ:「私は今でもお前が恋しい。
しかしもう別れることにしよう」
イザナミ:「これから後、あなたの国の人間を
毎日千人づつ殺してやる」
イザナギ:「ならば私は毎日、1500人の産屋を立てよう」
……壮絶な夫婦喧嘩です。神の喧嘩スケールデカすぎwww
というか毎日千人づつ殺すとか、人間とんでもないとばっちりw
(ってこれは人間の生き死にを意味するものなんですけどね)
まぁ、こんな感じのお話が満載ですので、古事記を知らない
という人は是非とも一度読んでみて欲しい。絶対にハマるから。

岩のすぐ側に記紀のお話になぞって桃の木が植えてありました。
前回に来た時には、札がついていませんでしたが、
「やまももの木」の札が掛けられていました。
新しいので最近付けられたものでしょう。
古事記では、千引岩で道を塞ぐ前にイザナギが追っ手に桃を
投げつけて退散をさせるのですが、「お前が私を助けたように、
もしも葦原中国の人々が苦しい目に遭っている時には、
お前が助けてやってくれ」と、この桃に『意富加牟豆美命』
という名前をつける場面があります。

『神蹟 黄泉比良坂 伊賦夜坂 伝説地』と刻まれた石碑は、
皇紀2600年記念事業として昭和15年7月、当時の揖屋町長
『佐藤忠次郎』(佐藤造機株式会社 初代社長)が、
神蹟の荒廃を嘆き建てたもの。
現地にプリントが置いてありました。後半からちょこっと転載。
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伊邪那美命が黄泉の国に隠れたあとをつけて通った道を、
今もつけ谷(付谷)といい、山坂道を追っかけ上がった坂を
追谷坂(大谷坂)とよばれている。その峠には塞の神(道祖神)
が祀ってあり、そこを越した所が夜見路谷であって、
ここに神蹟伝説の碑が建っている。
-------(黄泉比良坂神蹟保存会のプリントより一部抜粋)
★その2に続きます。
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