この小さな港町に『美保神社』という神社があるのです。
美保関の町や美味しいもののレポートも書きますので、
そちらはしばしお待ちを…

2014.3.16参拝
この神社には『事代主神』がお祀りされています。
事代主といえば、あの大国主命の第一子の御子であり、
古事記の国譲り神話に登場する神様で、釣竿を手にして鯛を抱く
その姿から『えびす様』としても人々から親しまれています。
昔からこの辺りでは「恵比寿大黒両参り」「大社だけでは片参り」
と言われていて、ここらの人たち曰く要約するとつまり、
「出雲大社だけじゃなくてえびすさんのいる美保神社も参っとけ」
という感じらしいので、島根へ来たら美保神社への参拝も強く
オススメしておきたいです。
今回も隅々、細かい部分まで説明できませんが、
ざっと主な部分だけ紹介いたしますね♪
(…っていつもこの説明がなかなか、あれもこれもと思うともう
止まらなくて長くなっちゃう。本当申し訳ない。orz)
美保神社
http://www.mihojinja.or.jp
御祭神:事代主神(えびす様)、美穂津姫命
----------------------------
所造天下大神とたたえまつる大國主神が、
その神業の御協力の神少彦名命をお迎えになった所であり、
又その地理的位置は島根半島の東端出雲國の関門で、北は隠岐、
竹島、欝陵島を経て朝鮮に至り、東は神蹟地、地の御前、
沖の御前島を経て北陸(越の國)、西は九州に通ずる
日本海航路の要衝を占め、更に南は古書に傳える國引由縁の
地弓ケ浜、大山に接し、上代の政治文化経済の中心であったと
考えられる。現に考古学上の遺跡や遺物によってもこれを窺う
ことが出来る。
このような訳で當神社は非常に古く、此所に御鎮座になり
奈良時代巳に世に著われ、更に延喜式内社に列せられ、
後醍醐天皇は隠岐御遷幸の砌り神前に官軍勝利、王道再興を
御祈願になったと傳えるが、その後戦乱の世に軍事上、
経済上の理由から群雄の狙うところとなり、遂に元亀元年、
御本殿以下諸殿宇を始めとして市街悉く兵火のため烏有に皈し、
吉川廣家これを再興し日本海航路の発達と共に上下の崇敬を加え
明治十八年には國幣中社御列格の御沙汰を拝し、
更に明治二十一年には叡慮を以て御剣一口を御下賜あらせられた。
-------------(美保神社略記 より一部抜粋)

…あ、またウチの旦那が写り込んでるww
まあいいや、説明を続けよう。
美保神社の本殿は『美保造』と言われる独特な構造。
社殿に向かって左の御殿に祀られているのは事代主神。
向かって右の御殿に祀られているのが三穂津姫命。
【神社に祀られる三穂津姫命について】
一説には『三穂津姫命=御穂須須美命』ではないかというお話も。
『三穂津姫命』は高御産巣日神の娘で、大国主の后。
事代主神から見ると義理の母にあたる関係になるのですけれど、
『御穂須須美命』の方は、高志の沼河比売と大国主との間にできた
御子神とされています。
社伝には、御祭神は事代主神と三穂津姫命だとされているけれど、
出雲国風土記を見ると元々ここに祀られていたのは『御穂須須美命』。
…なんともまぁ、ややこしいな。(´・ω・`)
YouTubeに良い動画があったので貼っておこう。
美保神社には国譲りの物語を元とした特殊神事があります。
http://mihojinja.or.jp/sinji/
【古事記の中の事代主】
御大の崎(美保関)で釣りをしていると、
そこに天鳥舟が事代主を迎えにやって来ます。
言われるままに連れ出された彼が稲佐の浜へと向かうと、
交渉にやってきた建御雷之男神に国を譲る意思があるかを
尋ねられます。それを聞いた事代主は父の大国主に向かい
「恐れ多い事です。ならば葦原中国を天津神の御子に差し上げ
たらよろしいでしょう」と言い、天逆手を打って海中に青柴垣
を作りそのまま隠れてしまいます。
※豆知識:商業の「手拍ち」は天逆手の故事に起因しているとか。
─事代主が釣りをしていたという場所は、
地蔵崎という岬の沖合にある『沖ノ御前島』と言われる場所。
地蔵崎からは肉眼でポツンと小さく見える島なのですが、
ここは美保神社の飛地境内で禁足地となっています。
以前地蔵崎へ足を運んだ事があるのですが、
目を凝らして見ないとわからないかも知れません。
https://tabi-mag.jp/sm0159/
実際、このあたりの沖合は鯛の漁場となっているらしい。
昔から「沖ノ御前島の海底では神楽のような響きがある」
という話が伝えられ、現在もなお、その音が聞こえるのだそうです。
事代主が鳴り物(音楽)好きな神様という事を思い浮かべると、
ちょっと神秘的な物を感じますね。シビレます。
彼はきっと、今もそこで鯛釣りを楽しんでいるのでしょう。

境内を散策していると拝殿の方から、太鼓・笛・鈴の音が…
美保神社では鳴り物好きな事代主神のために朝夕と、
神楽が捧げられるそうです。私たちを含め参拝に来ていた人たちが
皆じっとその光景を見つめていました。(記事:©SERUNA)
★その2に続く。
→ http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-134.html
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