美保神社のレポートの最初に言った通り、
この町は個人的に「第二の故郷にしたい」と思うくらいに良い町
だと思っています。昔の古き良き風景が今も残っているというか、
どことなく懐かしさを感じるんですよね。
美保関の公式観光ガイド
http://mihonoseki-kanko.jp
海からはじまるご利益旅 えびす様の故郷へ
http://miho.sanin.jp
《旅のコースについてはこちら》
→二泊三日の島根旅

いま自分が住んでいる故郷の、子供の頃に見た古い港の景色やら、
なんやらが全部ここに凝縮されて再現されているような…
いや、私の故郷の港と比べたらとても小さな漁港なんですけれど
何となくですが、雰囲気と言うか空気が似ているような、
あぁもう、うまく説明できないのがとてももどかしい。
大事にしまった思い出の奥底の「何か」に出会えそうな気がする。
とにかく定住したくなってしまうような、そんな町。
YouTubeで良い動画を見つけたので、いつも通り拝借。
そうそう。明治の文豪『小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)』
という人をみなさんご存知でしょうか?
彼は来日して、ギリシャ神話に共通する日本神話に興味を持ち、
誰よりも日本を愛し、日本人と結婚をして帰化をし、小泉八雲
(『八雲』という名はスサノオが詠んだ和歌からつけたもの)
という名前を名乗り、日本で生涯を閉じたのですが、
この八雲さんが何度か美保関へ避暑に訪れているそうなのです。

静かな時間が流れる港の風景。その港町に鎮座する神社。
青石畳通りの建物と路地。八雲がこの町を何度も訪れた理由が
よくわかるような気がします。
さてさて、ここでは『青石畳通り』をオススメしておきたい。
神社参拝の前や後にちょっとお散歩してみるのも良いと思います。
古い建物もそのまま残されているので、ノスタルジックな雰囲気
に浸れます。この路地にある『美保館 本館』なんかが凄いと
思うのですが、まだ中を見学した事が無かったり… orz
http://www.mihokan.co.jp/honkan.html
(新館に宿泊した人はココで朝食を食べる事ができるとか)

町を散策したのはちょうど夕方の時間帯でしたが、
その辺で、子供達の楽しそうな声が聞こえるんですよね。
何人か友達同士で路地を駆け回っている光景を目にしたのは
何年ぶり…いや…何十年ぶりになるだろうか。最近の子供って、
外じゃ全く遊ばなくて、ウチの地元ですらこんな風に外で子供が
駆け回っている姿なんてもう全然見なくなっちゃったのに。
「あぁ、自分も子供の頃はこんな風にみんなと遊んだっけ…」
なんて思い出しながら、妙に懐かしい気持ちになったり。
本当に失くした何かを思い起こさせてくれる町なんだよなぁ。
最後にもうひとつ。
晴れた日には美保関から、鳥取の『大山』が拝めるはずです。
大山は『国引き神話』では国を作るために杭となった山。
事代主神の父神である大国主命が祀られる『大神山神社』が
そこに鎮座しています。古事記や風土記を勉強してあちこちを
めぐっていると何故かこういう部分にもワクワクしてしまう。
とにかくもう楽しいです。(記事:©SERUNA)
美保関へは、いつかまた絶対に行きたいですね。
次のエントリーは『美保関で食べた美味しいもの』について。
今回の島根レポはそれで最後です♪ (´ ∀ ` )ノ
→ http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-137.html
で、もう少し、と思って見渡すと、またもや同じような余った土地があったから、同じく縄をかけ、「国来、国来」と呼びながら引っ張った。杭代わりにした山は三瓶山。
・・・・ということなんですが、ここで問題。
「三瓶の沖に半島はないんですが。縄はどうなったんでしょう????」
これもまた、引っ掛かっていました。未だに分らない。
もっと困ったことに三瓶は遠目に見れば一つの山だけど、実は親三瓶、子三瓶、孫三瓶に女三瓶、更には大平山の五つの岳でなっていて、一見四つに見えるから「四岳」と言われていたくらいで、とても杭の代わりになんかならないよ、ということなんですけどね。
でも、こんなすっとぼけたというか、おおらかというか何ともまあ笑うしかないというか、そんなのが風土記に真面目くさって書かれている、なんてのは本当にもう、・・・大好きです。
ついでに。(何だか要らんことばかり書いてます)
四つの岳で「四岳」だから、ここに在る温泉を「しがく」の音を取って「志学温泉」と言っていました。私の子供の頃までは。今じゃ「三瓶温泉」、と何だかありきたりの名前になってしまいましたけどね。
あ、「板わかめ」は食べましたか?
いつもコメントありがとうございます♪
物語を読んで想像した時に皆さん、現在の地形で考えてしまいがちですけど、
ずっとずっと昔から考えてみたら地形というものは変化しているんですよね。
参照→http://sanbesan.web.fc2.com/shimane_library/shimane_joumon.html
「現在のような形になる前はどんなだったろう?」と調べてみると、
ちょっと面白いかもです。何と無くですが…ひょっとしたら昔の人が、
次第に形になって行く島根の姿を『国引き神話』として描いたのかも知れない
と思うと興味深いですよ。
>「板わかめ」は食べましたか?
島根のスーパーで、島根産の新もの(普通のと、あまくちの2種類)を買って、
お家でお酒のおつまみにして食べましたよー。炙って食べると美味しいですね♪
ぼろぼろっと粉れてしまったものは、ご飯にかけて楽しもうかなと。( ^ω^ )
完璧以上ですね~。これは良い。縄文上期の昔には半島は島でしかなかった、と言えそうです。
「謎の出雲帝国」という本ではスサノオは渡来神だとあるし、オオクニヌシはさらに後から渡来した、とも言えるし。
スサノオの前の出雲の神々が国をつくったわけですから、ばっちりかもしれませんね。 八束水臣津野命、本当はこの神が出雲の国をつくった神で間違いないでしょうね。
板わかめの食べ方は、昔から炙って崩してふりかけに、というのが普通の食べ方でした。酒の肴に、というのはカッコいい酒の飲み方です。
ちょっと渋みがあるので、私なんかは板海苔の方が好きでしたが。高かったですからね、海苔は。
板海苔は十六島海苔に次ぐと言われるほど、良いものが採れたんですが護岸工事をやってから一遍に駄目になったようです。
小学校の頃は、春になると地元の浜で筵を敷いて板わかめをつくるのが季節の風物詩だったんですが、今はもうやってないでしょうね~。温泉津の板わかめは品質が良いということだったんですがねぇ~。
再びコメントありがとですー♪
あれこれ考えながら調べて、こんな風に点と線が繋がる感じになっていくと
すっごくスッキリするし楽しいですよね。なんかもう、これがあるから、
神話を勉強していくのがホント面白くて面白くて。もっともっと掘っていくと、
さらに面白い発見がありそうでワクワクします♪ ( ^ω^ )
>酒の肴に、というのはカッコいい酒の飲み方です。
日本酒には最高でした。また島根へ行ったら買って食べたいです。
>地元の浜で筵を敷いて板わかめをつくる
検索してみたら、天日干しでやっているところはまだ少しあるようですが、
やっている所があまり多くは無いというのがちょっと寂しいですね。
これはどの食べ物の製造工程にも言える事なんですが、
工場なんかでチャチャっと作るよりも『自然』に任せて作るのがいちばん
美味しいのにと思うんですが、大量に作るためには仕方のない事なのかなぁ…
人手の問題です。集まらないんですよ、人が。この「めのは干し」というのは、春の一時期だけですから、普段は仕事がない専業主婦が、この時だけ頼まれてやるんです。
そりゃ、日当としては、内職よりはだいぶマシでしょうけどね、本当に短期間なんです。
にも拘らず、或る程度の修練と、丁寧な仕事が要求されますからね。
隙間がないように、だからと言って重なってしまう部分が多いと渋みが強くなるし、炙った時の火の通りが歪になり、きれいに上がらない。
というわけで、先日の秋山木工じゃないけれど、人を見て手伝いを頼むんです、漁師は。
それこそ外国人にはできない仕事です。
だから、今は浜で干すという大胆な(?)事はできず、みんな人工乾燥になってしまいました。そりゃ、天日干しが一番ですよ。
>人手の問題です。集まらないんですよ、人が。
あらら、なるほど。人手の問題でしたか。
(´・ω・`)