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続いての写真は『輪蔵』。

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輪蔵とは、仏教の法宝である経典(総称を「大蔵経」または
「一切経」と称す)を収め置く、寺院建築において古来より
重要視されてきた堂宇であり、由緒名刹寺院には欠くことの
できない大切なものです。
可睡斎の輪蔵は、平成十八年の伽藍修復工事の一環で
移築した際建築当時の棟札が出てきた。
棟札の記述によると輪蔵建築の発案者は、可睡斎四十八世
日置黙仙禅師、後の大本山永平寺の第六十六世貫首猊下である。
日置禅師の意思を受け継ぎ、大正八年輪蔵を上棟したのは、
可睡斎四十九世秋野孝道禅師、後の大本山総持寺独住七世貫主
猊下であります。
------------------------(↓続く)

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輪蔵を考案した傅大士様(中国南北時代、斉の東陽の人
497年〜569年)は明るい将来には「大蔵経」に親しむにあり
として、当時、文字を知らぬ人、修学する環境にない人々にも、
広く仏教と縁を結ばせる為に輪蔵(八角の書架が中心にある軸で
回転できるもの)を考案したと伝わる。
「輪蔵」を時計回しに一回転させると「大蔵経」を修学するの
と同じ功徳を得られるとされ、経蔵に対する信仰が深まった。
-----------------(可睡斎 境内案内板より)
さて、いよいよ本堂ですよ。


火防総本山 秋葉総本殿 可睡斎
http://www.kasuisai.or.jp
御本尊/聖観世音菩薩
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可睡斎の由来
可睡斎は寺の名前で、山号を万松山といい曹洞宗屈指の名刹、
およそ六百年前 怒仲天誾禅師のお開きになった寺で、
降って十一代時の住職仙麟等膳和尚は、幼い家康とその父を
戦乱の巷から救い出しました。その後浜松城主となった家康公
は親しく和尚を招いて旧恩を謝し、その席上でコクリコクリと
無心にいねむりをする和尚を見て家康公はにっこりせられ
「和尚我れを見ること愛児の如し。故に安心して眠る。
我れその親密の情を喜ぶ和尚睡る可し」と言ってそれ以来
「可睡和尚」と愛称され、後に寺号も「可睡斎」と改め、
駿河、遠州、三河、伊豆四ヶ国の総録司という取締りの職を
あたえ拾万石の待遇にせられ、以来、歴代の住職は高僧が
相次ぎ、名実ともに東海道における、禅の大道場として面目を
ほしいままにしております。
-----------------(可睡斎 境内案内板より)
こちらの写真は本堂に向かって左手奥にある建物。
写真右手に見える注連縄のかかった建物は『大黒殿』。
石段の上にある建物は『秋葉総本殿 御真殿』。

『大黒殿』と『かんかん石』。


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神仏に願をかける時、この石を叩いて鳴らしてから祈ると、
願いは必ずかなうと弘法大師が教えたといわれます。
この石は、弘法大師ゆかりのお寺である佐賀県の海蔵寺に
伝わるものです。昭和の初年に高階瓏仙師が当山五十一世と
して、福岡より入山するに際して海蔵寺より寄付されました。
石は、打楽器の「磬」に使われるものと思われます。
どうぞこの石をいい音に鳴らして祈願してください。
-------------(かんかん石についての説明より)
続いて『秋葉総本殿 御真殿』。

天狗様と烏天狗の像。
カッコいいね!


ここには「秋葉三尺坊大権現」(御真躰は1873年に遷座)
がお祀りされています。

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秋葉総本可睡斎におまつりしてあります秋葉三尺坊大権現様は、
今から千三百年の昔、越後蔵王権現堂の十二坊の一つである
三尺という僧坊で厳しい修行を重ね、秘密奥義を極めて神通力
を得、観世音菩薩三十三化身の一つあります。
迦褸羅身(カルラシン)を現じられました。
かくして、秋葉三尺坊大権現様は、衆生済度のため、
三大誓願をおこし火防の霊場を開かれました。
そして、「およそ我を信ずれば必ず感ず、感ずれば必ず応ず、
応ずれば不可不思議の霊験あらわる」と申され、
さらに「一心を似って我を信ずれば、諸々の心願必ず成就す」
とおおせられて秋葉三尺坊大権現様の不可思議な法力は、
信仰いただける信者の皆様方には霊験あらたかであります。
秋葉三尺坊大権現をおまつりしていた秋葉山秋葉寺は、
太政管令の無住・無檀の寺院霊場は統制廃寺という条文に触れ、
明治六年に廃寺となり、秋葉三尺坊大権現様の御真躰は、
本寺である可睡斎へ遷座奉安されました。
可睡斎は、有栖川宮幟仁親王により「秋葉総本殿」の扁額を
賜り、秋葉三尺坊大権現鎮座火防霊場として、
全国津々浦々に名声が響き渡り、多くの信者の尊崇を受け
今日に至っております。
-----------------(可睡斎 公式サイトより)

今回は中を拝観しませんでしたが、日本一の大東司(トイレ)
なんていうモノもあるそうですw(気になる人はググれ)
※そこにはトイレの仏様「烏蒭沙摩明王」もw
可睡斎、とても良いお寺でございました。
境内には「井伊直勝」(井伊直政の長男)のお墓もあります。
春は牡丹、秋は紅葉が楽しめるので皆さんも如何でしょう。
★2019年更新:
可睡斎ひな祭りの記事はこちら。
http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-2892.html
可睡斎のトイレの記事だけ見たい人はこちら。
http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-2895.html
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