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二階に上がってみましょうか。
…と、その前に…階段の装飾にも注目してみよう。



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階段手摺装飾 〜さまざまなバリエーション〜
2階への階段は3ヶ所あります。手摺も手摺子(手摺の下の
縦棒の部分)も親柱もすべてケヤキの彫って作られています。
南西にある表の階段は、総会室に通じた賓客が利用するもので、
ゆったりとした造りになっています。
手摺子は楕円状の彫刻がリズミカルに並び、
親柱の頂部には壺状の松かさのような木彫が乗っています。
北側の奥の2つの階段は、行員が日常的に使用するもので少し
狭いですが、手摺の折り返しのうねるような細工は滑らかな
手触りで、その技は目を奪います。木彫装飾はいずれも
何を模っているか今となってはよくわかりません。
-------------(岩手銀行赤レンガ館 案内板より)
二階に上がって参りました。


床下で発見された煉瓦の基礎の一部。


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見つかった当初の間仕切り壁の基礎 〜市民ギャラリーの改変〜
平成24年(2012)に中ノ橋支店の営業を終えた時には
「市民ギャラリー」として活用されていたこのスペースは、
この建物の中で最も大きく改変された場所です。
残されていた古い図面(盛岡銀行建築圖)には、この部屋が
描かれている部分は失われており、写真もないため、
詳細がわかりませんでしたが、床下からこのスペースを区切る
間仕切壁の下の瓦礫基礎が2列見つかり、壁にも痕跡(グレー
の目地を入れた線)が残っていましたので、もともとは3室に
わかれていたことがわかりました。
さらに、大正5年(1916)に発行された雑誌『建築世界』
の口絵に「盛岡銀行本店」の外観写真と1階平面図が掲載されて
おり、そこにはこのスペース北から「行員喫煙室」「用度係室」
「應接室」であったことが読み取れます。その証拠に「應接室」
であった一番南側の区切りの窓上だけが装飾的な木彫りを備えた
ものとなっています。
行内報によれば、昭和31年(1956)にこのスペースの
改装工事が終わったことがわかります。
平成27年度に完了した保存修理工事では、市民ギャラリーと
客溜・西南階段室の間のカウンターを撤去し、市民ギャラリー
と客溜の間は構造上の問題を解決するために煉瓦壁と木製扉を
復元して、市民ギャラリーと西南階段室の間は構造上の問題は
ないため、壁は復元せずに現状のままで仕上げを整えました。
--------(岩手銀行赤レンガ館・建物解説シートより)
★その4に続くよ!
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