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2014年06月06日 (金) | 編集 |
アナログ式で描いています。
下描きのまま放置中で申し訳ないw
某SNSのフレンドさんは既にこの漫画を目にしている
と思いますが、こちらでも同じように公開。
あっちよりは見易くなってると思う。
ちょっと詳しく説明も入れちゃおうかな。

「日本の物語って面白い♪」
…なんて読んでもらえたら幸いです。

さて、漫画の前に、登場人物についてのお話を。
古事記には『阿遅志貴高日子根命(アジシキタカヒコネノカミ)』
という神が登場します。彼は『大国主命』(出雲大社の御祭神)
と『多紀理毘売命』(須佐之男命の娘で宗像三女神の内の一人)
との間に生まれた男神。そして『下光比売命』のお兄さんです。
高天原を裏切った『天若日子』(妹の夫)によく似ている
美青年で、また彼の友人でもありました。

彼は天若日子が死んだ時に、仲の良かった友として葬儀の場に
出てくるのですが、その時死者に間違えられて怒り、
喪屋を切り伏せて蹴り飛ばしてメチャメチャにするなど
激しい一面を垣間見せるのですけれども…阿遅志貴高日子根命
については出雲国風土記にはこんなお話があります。
※風土記では『阿遅須枳高日子命』と書かれる。


〜三沢郷〜
彼は幼い頃から大人になるまで、朝から晩までまるで赤子の
ように泣き、全く言葉を話せない『おし』の御子でした。
彼の泣き声は凄まじく、何とか泣き止ませようと
母の多紀理毘売命は船に乗ろうと提案をします。彼を船に乗せ
八十島(日本列島)を巡りましたがその努力も虚しく、
御子はいつもと同じように泣くばかりです。

父の大神大穴持命(大国主命)はどうして彼が泣き止まないか、
どうして口がきけないのか、夢占いをする事にしました。
そして夢の中で彼が口をきいているのを見た大神は、
目が覚めてから御子に話せるようになったかを尋ねると…
彼は突然「御沢(ミサワ)」と口にしたのです。

2014_fudoki_misawa_001.jpg

「それはどこの事を言うのだ?」と御子に問うと、
彼は急に立ち上がり、外へ走り出して石の多い浅川を渡り、
向こうの岸の坂の上まで飛んで行き「ここです」と言うので
大神をはじめとし、皆の者を連れて行ってみると、
そこに泉が湧き溢れていました。
喜ぶ大神と母の前で彼は禊をしました。
今まで口もきけず泣き続け、言葉を話せなかった御子は
これでやっとまともな御子になったといいます。

けれども、この事があってからこの土地の女たちは
この村の稲を食べなくなってしまいました。
お腹の子供が生まれて『おし』になるといけない
と恐れたからだそうです。《おしまい》

2014_fudoki_misawa_002.jpg

【ちょっと解説】
名前の『シキ(スキ)』は農具の『鋤』を意味し、農業の神
として崇められています。この神は別名『迦毛大御神』。
本拠地は奈良県の葛城にある『高鴨神社』。
(その他鳥取県の『倭文神社』や福島県の『都々古別神社』
に彼は祀られています)

雷神としての性質を持つ彼は口がきけなかった頃に
八十島を巡ったり、高屋に梯子をかけて昇り降りさせられ
育てられたのですが、この行為こそ雷鳴や落雷を連想させる
のだそうです。
古事記では怒りにまかせ喪屋を切り伏せましたが、
その時に使った鋭い剣が、稲妻のエネルギーを連想させる…
なんていうお話もあるそうです。

彼が禊をした泉が、島根県の奥出雲町にあります。
今でも綺麗な水が湧き出しているそうで、
島根の名水百選のうちのひとつとされているようです。


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