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2014年06月16日 (月) | 編集 |
多分、行かれた方は少ないかと思われますが…
先週の土曜日。神道文化会(神社本庁内にある)が定期的に行って
いる公開講演会へ行って参りました。今回のお題はといいますと、
『神社建築と神道文化』。
会場は去年と同様、國學院大学。
参加者層はというとお年を召した方の参加が結構多かったですが、
若い人も若干名いらっしゃいました。講演は二部構成。
個人的には後半の先生の話が一番面白かったです。
詳細はこちら


最初の講演は、青山学院女子短期大学兼任講師の山田岳晴先生。

この講師が話して下さったのは『神社建築の特徴と変化』。
神社に関心があればごく基本的な事ですが、
本殿の造りや形式についてと、鳥居の形について。
細かな部分では『組物』(社殿の装飾部分)の見かたや
歴史について。もう、既に知っている話が多かったけれども、
知らなかった話もポンと出てきたりしたので良かったです。
これらの話を頭に置くと、境内を散策するのがもっと楽しく
なるような気がしてきますね。隅々までじっくりと観察
したくなります。

講演会を聞きに来た人の中には、建築関係の仕事をして
おられるかたもいたようで、休憩時間にかなり熱心に質問を
している年配の男性がw

続いての講演は『株式会社 日本建築工藝設計事務所』の所長、
一級建築士の松島義知先生。


会社は、神社本庁の中にあるのですけれど、
とにかく凄い人みたい。『神社建築の現代』をお題として、
神社の様式についての話を始めとし、神社を建てる時に
必要な事(計画・打ち合わせ・施工業者の決め方・工事の流れ
・祭事)についての専門的な話、そして宮大工さんについての
あれこれ。勉強する部分が前半よりもとても多く、
欲を言えばもっとこの先生の濃い話を沢山聞きたかったなぁと。

神社を建設するにあたり、計画だけでも2〜5年…
長くて10年掛かる事や、土地が特殊な場合に法律的な部分で
色々と面倒な事、それから建策確認申請と、
いかなる場合においても神社本庁の承認が必要だということ。
『財産処分』や『幕財状況』について本庁は特に注意を払って
おり、「そうそう単純に許可がおりる物ではない」という話を
していました。

とにかくこういった伝統を築くという事は決して遊びじゃ
出来ませんからねー。まぁ、普通に考えてこれらは
ごく当たり前の事なんですけれども。
世間では、神社は簡単に作れると考えている人も居るみたい
ですけど、神社一つ建設するにしても物凄く大変な事なのです。

そして現代のRC造りから、伝統的な木造建築に戻している
神社が増えてきた事についてのお話もしていました。
喜ばしいことですね。

「昔の話ですが…」として、面白い話をしてくださいました。
社殿を建設するにあたり怪我はつきものなんですけれども、
例えば屋根にのぼっての作業中に怪我をして、
血の一滴でも付こう物ならその部分は全て剥がして総取っ替え
なんていう事もあるそうだ(血は穢れですからね)。
あと「屁をひりに 屋根から降りる宮大工」という一句もあって、
宮大工さんはそのくらい、神様に対して配慮をしているのだそうです。
柱の一本一本、装飾に至るまで、職人さんが心を込めて
仕事をしている事を皆にも知ってもらいたいですね。

そうそう。それから松島さん曰く、宮大工の仕事をする人が段々と
少なくなっているそうで…覚える事は本当に沢山あるけれど、
これから先、こういった仕事に興味を持って職人になってくれる人
がもっと沢山増えてくれる事を切に願っているそうです。
(記事:©SERUNA)

まだまだ、ココに書き足りない位に興味深い話が満載でした。
長くなってしまうので講演会のレポはここまで。
次回また開催される時には何とか都合をつけて参加したいなと
思っております。

おまけで…
神道文化会についてはこちら。→http://s-bunka.com

余談です
神社とは関係の無い話ですけれども、
國學院大学にも左翼的な思想の人間っているんですねー。
ちょっと早めに到着したら、拡声器を持っておかしな演説を
している大学生がいて、何だかなぁって感じになりました。
(香ばしすぎて誰も耳を傾けていないようでしたけれどねw)

建物内に入ってみると掲示板にはやっぱり「アレ」なチラシが
貼ってあったり。どこの大学にも変なのはいるんだなっていうか、
大学側は何故あんなのを放置してるんでしょう?


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