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2014年08月01日 (金) | 編集 |
毎年夏に行われる焼津神社の『荒祭』。
このお祭りには「お面さん」と呼ばれる猿田彦が登場するのですが、
猿田彦の面にはこんな物語が伝えられています。


それは江戸時代のこと…
焼津の村に、村松さんという大変そろばんの上手な人がいました。
村松さんは「江戸の町で沢山の人にそろばんを教えたい」と思うようになり、
そろばん一つ持って江戸へ向かいました。

そうして江戸のあちこちで得意のそろばんをパチパチ教えているうちに
何年か過ぎ、再び焼津へ帰ることにした村松さんは、
「江戸のお土産に、何か良いものが無いかなぁ…」とあれこれ考えた末に、
能面作りで有名な『出目右満(でめすけみつ)』にお面を作ってもらう事に
決めたのです。右満は村松さんの願いを快く聞き入れ、心を込めて一生懸命
『猿田彦の面』を彫りました。命が吹き込まれたかのように見事に彫り上が
った猿田彦の面を、村松さんは大喜びで土産にして焼津へ持ち帰りました。

この大変素晴らしい出来栄えの猿田彦の面を、彼は暫く家の神棚で大事に
祀っていたのですが、眼光がとても鋭く、気になって夜もゆっくり眠れなく
なったため困り果ててしまい、焼津神社に差し上げたという事です。


この面は、今でも焼津神社の宝物として大事に扱われています。


YouTubeからどなたかがアップしている動画を拝借。
高下駄を履いているのが猿田彦です。


さて、最初に話した物語には、もうひとつこんな話が付け加えられています。
出目右満という人物は、あの豊臣秀吉に「天下一」という称号を与えられた
大変腕の良い能面師なのだとか。(根付なども作っていたらしい)

村松さんに猿田彦の面を彫った出目右満。
彼はあの面を「我ながらよく出来た面だ」と気に入っていたのですが、
譲ってしまった後に少し寂しい気持ちになっていました。そこでまた手元に
同じものを残しておきたく、もう一面彫ろうと思い、再び気合を込めてノミ
をふるっておりました。

ある夜のことです。
右満の仕事場を覗き込む一人の怪しい男の姿が……
そう、彼の見事な仕事ぶりを妬ましく思っている人物がいたのです。
男は一生懸命に面を彫る右満の後ろに忍び寄り、刀を抜き頭上に構えました。
右満がその気配に気付いて振り返った時はすでに遅し。男の振り下ろした刀
は右満の右腕をザックリと切り落としてしまったという事です。


作りかけの面はその時の右満の血で赤く染まったまま、
今も奈良の正倉院に納められているそうですが、残念ながらこの面に関する
資料を探したのですが見つかりませんでした。

※この物語を作成するにあたり『企画展 やいづの昔ばなし』の冊子と、
焼津市のホームページを参考にしております。


余談です
今年も焼津神社の大祭が行われます。
http://yaizujinja.or.jp/annai/aramaturi/
みなさん是非、今月は焼津へ訪れてみてはいかがでしょう。
「お面さん」も登場しますよ♪ ( ´ ∀`)ノ


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