藤枝市の蓮華寺池公園にある小さなお山に登ってみた。
夕方に訪れた時の写真なので、ちと写真が暗いかも…

ここは「古墳の広場」。
富士見平とも言われている場所です。

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富士見平のいわれ
永享四年(1432)、室町幕府の第六代将軍足利義教は、
敵対する鎌倉公方・足利持氏のようすをさぐるため、
富士山見物という名目で駿河へやってきました。九月十日に
京都を出発、十七日には藤枝の鬼岩寺に一泊したのでした。
地元の伝説では、この時将軍義教がこの山の上から
富士山をながめたというので、富士見平とよばれるように
なったと伝えられています。
その後、文明五年(1473)のことです。
釈正広という有名な歌人が京都から旅をして藤枝の長楽寺
にとまったことがありました。この人は、この富士見平で
はじめて富士山を見、感動して和歌をよみました。
「富士はなお 上にぞ見ゆる藤枝や 高草山の峰の白雲」
-----------------(富士見平 案内板より)
若王子古墳群の一号古墳が見晴台になっていて、ここからの
景色と古墳群についての案内板が置かれていました。

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静岡県指定史跡 若王子古墳群 平成七年三月二十日指定
古墳時代前期〜中期(四世紀末〜五世紀)の横穴式石室墳
五基からなる古墳群です。標高約110mの富士見平と呼ばれる
ところに一辺約10〜18mの大きさの古墳が南北につながって
いますが、この時期の古墳がこのように密集して造られる
ことは全国的にも珍しいものです。
古墳には土器・鉄製の武器・玉類・鏡などが副葬されて
いましたが、とくに車輪石と呼ばれる石製の腕輪は貴重な
出土品です。
ここからの景色は大変素晴らしく、天気がよいときには
西は牧之原台地・大井川、東は伊豆半島・富士山まで遠望
できます。志太平野に広がる志太郡衙跡、群遺跡(益頭郡衙)
田中城などの数多くの遺跡を見渡すことができ、
このような場所に造られるのは古い時期の古墳の特徴です。
古墳群は盛土の下にそのまま保存されており、古墳からの
出土品は郷土博物館で展示しています。
---------------------(案内板より)
【富士見平からの眺望】
景色手前側は藤枝市。その向こう海側は焼津市です。
まずは、案内板の写真を。
景色に向かって左から…潮山、富士山、高草山。

伊豆半島、田中城下屋敷、駿河湾。

藤枝市役所、瀬戸川。

一番右側にふれあい大橋。

これら実際の景色を一号古墳から撮影しようと思いましたが、
ベンチで寝ている人がいたので一号古墳の下から撮影。
暗いうえ、全然町が見えなくてすいません。




写真だとわかりづらいですが…高草山の右端に目をやると、
ホテルアンビア松風閣が肉眼で確認できます。
(更にその右隣に見える三角のお山は「虚空蔵山」)

【若王子古墳群について】




一号古墳の下より北側を振り返る。

一号古墳より南側を見る。

12号古墳から北側を振り返る。
向こうに見えるのは19号古墳と1号古墳。

全ての古墳は写真に収めませんでしたが、
気になるかたは直接足を運んでみては如何でしょう。
今の時期からだと夕方は陽が落ちるのが早く、古墳群の辺りは
暗く危険になりますので明るい時間帯にどうぞ。
若王子古墳群リーフレット(PDF)
https://www.city.fujieda.shizuoka.jp/material/files/group/125/nyakuouji.pdf
住所/静岡県藤枝市若王子474-1
蓮華寺池公園に駐車場あり。
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