「鬼の俎」にやって参りました。
下の写真、道標越しに見える小さな丘は天武・持統天皇陵。

「昔、旅人がこの辺りを通りかかると霧がかかり、
行き悩んで迷っている所に鬼があらわれて旅人を捕まえ
まな板の上で料理をして食ったのち、雪隠で用を足していた」
という伝説が、この近くにある「鬼の雪隠」とセットで語られて
いるらしい。
階段をのぼっていくと竹林の中に柵で囲われた場所に出る。
ここは宮内庁によって管理されている場所だそうな。


(=゚ω゚)「先生ー、本当にここで鬼が料理してたんですか?」
SERUNA:「んなワケあるかい。確かに単純に見ると大きな
石のまな板に見えるがコレは石室の一部だ」

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鬼の俎・雪隠は、封土を失った古墳の石室であり、
もともとは花崗岩の巨石を精巧に加工した底石・蓋石・扉石
の3個を組み合わせたものであった。いまは、底石(俎)と
蓋石(雪隠)だけが分離して残っている。大化2年(646年)
の薄葬令の規制に合わせて作られている。
霧ヶ峰と呼ばれているこの一帯には、鬼が住み通行人に霧を
降らせ、迷ったところをとらえて俎の上で料理をし、雪隠で
用を足したという伝説がある。
---------------------(案内板より)

ただ、何故このようにバラバラになっているのかは、
幾つか説があるようで(蓋石部分が地震で滑り落ちたとか、
未完成のまま放置されたものだとか、その他諸々)
今もまだハッキリしていないようです。

それより、石室があった場所になせ鬼伝説があったんだろう?
霧ヶ峰と呼ばれていたから、霧の多い場所だっただろうという
事は想像出来る。「鬼に食われる」とか、昔からそういう話が
ある場所は、あまり人を近づけさせたく無い何らかの理由が
あってわざと怖い話を流すみたいな傾向あるけど、ここは昔、
どんな雰囲気の場所だったのか少し知りたくなりました。
いつの時代の伝説なのかな?…とかも。
「鬼の雪隠」にも行っておけば良かったんですが、
そこは見ずにスルーしました。時間のあるかたはそちらも
如何でしょうか。
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鬼の俎・鬼の雪隠
https://asukamura.com/sightseeing/520/
※リンク先は「旅する明日香ネット」
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