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2021年02月22日 (月) | 編集 |
神奈川県横浜市泉区に「踊場」という駅があるそうで、
その地区には、ネコに纏わる昔ばなしが伝わっているそうだ。
現在ここには「踊場」という地名は存在しませんが、
駅名やバス停の名前などに反映されている事から推測して、
昔はきっと踊場という地名があったに違いないでしょう。

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むかしむかしのお話です。
戸塚の宿内に「水本屋」という醤油屋がありました。
ある日のこと。店の主人が、仕事で使っていた手ぬぐいが
何故か、毎晩一本づつなくなっている事に気付きます。
使用人に尋ねても、誰もその理由を知るものは居ません。

不思議に思った主人はその理由を突きつめようと、手拭いに
紐を付けてその先を自分の手に結び、待つ事にしたのです。
すると、飼っていた猫が手ぬぐいを咥えてどこかへ行こうと
しているではないですか。主人はすぐ猫の後を追いましたが、
猫の姿はもうありませんでした。主人は、自分の飼い猫が
何故そんなにも手ぬぐいを持っていくのかが不思議で仕方が
ありませんでした。

そんなある晩のことです。
用事があって出かけた水本屋の主人が、帰り道に踊場付近を
通りかかると、林の中から誰かの話し声がしてきたので、
コッソリと覗いてみる事にしました。すると何匹もの猫たちが
人間の言葉で雑談をしているではありませんか。
「どうしたんだろう?今日は師匠遅いニャぁ」
「今夜はもっと上手に踊りを教えてもらおうと思ったのに」
しばらくすると、頭に手ぬぐいを被った猫がやってきました。
水本屋の猫です。「みんな、遅くなってごめんニャ。
ごはんの時間に熱いおじやを食べてヤケドしちゃったんだ」
「きたきた!師匠!今日も踊りを教えてニャぁー」
そうして猫たちは楽しそうに踊り始めたのです。

そのやりとりを見ていた主人は驚き、
気付かれないよう帰ったあとで家人に尋ねたところ、
「猫におじやを食べさせた」というのであの猫は間違いなく、
飼っていた猫だという確信を持ちました。水本屋の主人は、
毎晩一本づつなくなっていく手ぬぐいの理由を知るとともに、
自分の飼い猫が師匠として、他の猫たちに踊りを教えていた事
を大変誇りに思いました。手ぬぐいを被って踊る猫たちの噂は
自然と広まり、見に行く人も増えていきました。しかし、
猫たちは人間に見られていた事に気付いて集まらなくなり、
水本屋の猫も姿を消してしまいました。

村の人たちは、ネコの供養と住民の安泰を祈念し、
石碑をたてることにしました。猫たちが踊っていた場所は、
今もなお「踊場」と呼ばれているということです。

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※石碑は今も残されている。
建立されたのは元文2年(1737)だそうな。



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