唐古・鍵遺跡を見学する前に「遺跡展示情報館」へ。

情報館についてはこちら。
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遺跡展示情報館(唐古・鍵遺跡公園事務所)
https://www.karako-kagi.com/
住所/奈良県磯城郡田原本町唐古50-2
問い合わせ先/0744-34-5500
開園時間/9:00~17:00(入園時間は9:00~16:30まで)
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建物内に古代の建物跡が保存されています。




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国道の西側で見つかった大型建物跡です。
発掘調査で見つかった柱穴の表面に樹脂を塗って地面を
一枚剥ぎ取り、再現しました。4つの柱穴には、
直径40cmのケヤキ柱、ヤマグワ柱が残っていましたが、
他は柱が抜き取られていました。この柱穴から復元される
建物は、伊勢神宮の正殿でみられるような棟持柱のある
建物です。大きさは畳50畳、高さ約10mにもなり、
祭殿のような建物だったと考えられます。
---------------------(案内板より)
先程とは逆側から見たところ。
発掘に樹脂でかためて地面を剥ぎ取る手法は珍しくない
みたいだけど、これ最初に考えた人は凄いよね。


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大型建物跡の長辺両側の柱穴は、その形がいずれも
楕円形で、柱穴の底は建物の中心軸方向が深くなる形です。
この柱穴では、2本のケヤキ柱が立ったままの状態で
見つかりました。このケヤキ柱は、いずれも楕円形の柱穴の
中心軸側の深いところに偏って立てられていました。
これは、大型建物を建てる際、太く長い柱を建物の外側から
入れ、建物内側に向かって「てこ」の応用で立てたからです。
---------------------(案内板より)
柱が展示されていました。



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この柱は、公園の「弥生の建物広場」に復元されている
大型建物跡の柱穴から見つかったものです。直径83cmで
樹齢110年のケヤキ材です。柱下部の2ヶ所には、貫通する
方形の穴があけられています。柱を運ぶ時、この穴につるを
束ねた縄をかけて運搬しました。
---------------------(案内板より)
【まつりの風景】古代のまつりごとについての模型。






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弥生時代の人々は、自然の恵みに感謝するとともに
自然の災害を畏れていました。このため、さまざまな
場面で神々に祈るまつりがおこなわれていました。
この模型では、2つの場面を表しています。
左側は盾と戈をもつ男性が「模擬戦」をおこない、
豊作を願う儀礼の場面、右側は両手を挙げる女性が稲魂
を活性化させ、その前の女性が鹿の血をかけた種籾を
みんなに配る場面です。これは、奈良時代にまとめられた
「播磨国風土記」にある稲に生ける鹿の腹を裂いて
その血で種籾を浸す記載を参考にしています。
---------------------(説明文より)
※種籾については「播磨国風土記 讃容の郡 賛容都比売」
というキーワードでググってみよう。
★ 唐古・鍵遺跡に続く!
→http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-3621.html
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