市内を巡幸して帰ってきた輿は、御祭神が本殿にお還りになられる前に、
再び境内を練り歩きます。これが終わってしまったら寂しいけれど、
最後まで見届けたい気持ちで夜のお祭りを楽しみます。

境内で笛の音が響く中、御神輿が勇ましく揺さぶられる雰囲気は、
それはもう子供の頃からとても大好きでした。

境内のあちこちを行ったり来たり。
時には御神輿がわーっと近付いて来たりして危険だけれども、
神社の神様に少しでも近付ける事が嬉しかったりする。神輿を担ぐ白装束
の男性も担ぎたくてたまらないのか、何としてでも近付こうと頑張ってるし、
一般のギャラリーも御神輿がぐぉぉっと迫ってくると…
「うおぉぉ!あぶねぇぇぇっ!」と言いながら後ずさるものの、
みんな凄く嬉しそうな顔なんだよな。
二日目の最初のレポートを思い出してみて欲しい。
神社の栞には大祭の特徴としてこう書かれてありましたね。
「焼津の祭りは神への奉仕であり、神と人、或いは祭る者と祭られる者と
の霊的な接触であり、絶え間なき斎戒のもとに行われ、神と人との合一を
究極の目的とする、祭り本来の姿を見い出すことができる」と。
まさにその通りの感じです。

深夜0時になっても御神輿はしまわれません。まだ担ぐぞと頑張っています
…が、疲れているのか時々御神輿が片側に傾いたり。おいおい大丈夫か、
頑張れよ。昔の人たちは明け方まで担いでいたんだぞw

この位の時間に境内を見渡すと、一般のギャラリーで残っている人の数が
先程より少なくなっています(白装束は最後まで残ります)。
荒祭が好きな私も流石にダラけてくる。日中は御神輿について行って、
疲れている私。立って見ながら睡魔に襲われるw
そんな時は得意の妄想だ。古事記好きな私は神様にだって萌えられるww
神社の御祭神、日本武尊が御神輿の中で祭りを楽しんでいる姿を想像する
と、まだ帰らないぞって気持ちになれるのは気のせいだろうかw
深夜0時半を少し過ぎた頃。
ようやく先輿が境内の、神輿を一旦おさめる舞台に到着。
神輿の屋根の部分にある鳳凰を、大勢の掛け声と共に取り外し、
(この時の雰囲気も楽しい)鳳凰を社殿の中に撤収させる。次いで御神輿
もそれに続いて社殿の中へ。御祭神を御本殿の中へお還しするため、
宮司さんが色々やって先輿はそこで終了。


境内では後輿がまだ担がれています。
白装束の皆さん、あともう少し!もう少し担ぐよ!みたいな感じ。
後輿には日本武尊の家臣の、吉備武彦命、大伴武日連命、七束脛命。
「タケル様!私たちもあと少ししたらそちらへ行きますよ!」
なんて楽しそうにしている姿を想像してしまうw
後輿が社殿へ帰る時には、先輿と同じ事を行います。
『鳳凰を外す→鳳凰を社殿へ→御神輿を社殿へ→御祭神を本殿へ還す』
ちなみに、後輿が戻ってきたのがその約10分後のことでした。


御祭神が本殿へお還りになり、
空となった御神輿は拝殿の隅へ置かれます。
(拝殿に向かって右側に先輿、拝殿に向かって左側に後輿)


★その4-2に続く。
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