「轉害門」にやって参りました。
鹿さんがまるで門を守る守護神のようです。

鹿:「何か御用ですか?」

轉害門 国宝 奈良時代
http://www.todaiji.or.jp/contents/guidance/guidance9.html
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轉害門は、もと平城左京一条大路に西面して建立され、
佐保路門ともよばれた。中世の修理を受けているが、
東大寺伽羅における天平時代の唯一の遺構で、その雄大な姿は
創建時の建築を想像させるに十分である。この門は当寺鎮守
八幡宮(手向山八幡宮)の祭礼が行われて遷座の場所となり
重要視されてきた。
基壇中央には、神輿安置の小礎四個が据えられ、
天井も格天井に改められ、現今も川上町の有志により大注連が
中央の二柱に懸けられている。
京街道に面していたために、平安時代末期から民家が建並び、
中世以降には東大寺郷のひとつである轉害郷(手貝郷)が
生まれ、江戸時代には旅宿として発展した。
三間一戸八脚門 切妻造 本瓦葺
門の高さ10.635メートル(基壇の高さを除く)
-----------------(轉害門 案内板より)
下の写真は神輿を安置するための小礎。

轉害門は平重衡の兵火(1180)と三好・松永の戦い(1567)
の二回の戦火に遭っても焼け残ったという寺内で数少ない
建物のひとつ。鎌倉時代の修理で改変されているが、
基本的には奈良時代の建物とのこと。
【盃状穴】


【柱】
ガイドさん曰く、柱にあいている穴は織田信長公と松永久秀公
が戦をした時についた鉄砲の痕と言っていました。

…が、昭和の大改修で取替えられた柱(3本)もあります。

ネコさんたちが門で爪研ぎをしているそうです。
野良猫を見かけてもエサを与えないでね。

ただの門なんて言わないで見学してみよう。
その「ただの門」にも歴史があって面白いですよ。
皆さんも立ち寄ってみてはいかがでしょう。

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謡曲「大仏供養」と転害門
謡曲「大仏供養」は、平家の遺臣悪七兵衛景清が源頼朝を
襲撃しようとしたことを描いた曲である。
景清が京都清水寺に参籠している時、頼朝が東大寺大仏供養
に参列することを聞き、ひそかに奈良に来て、母に会って
それとなく別れを告げた後、白張浄衣の姿に身をやつして
転害門に隠れていたが、頼朝の臣に見破られたため、
時節を待つことにして、若武者たちを切り払って立退いた。
というのがその粗筋である。
転害門は、東大寺の西大垣の北寄りに、佐保路に面して
開けられた門で、天平の雄渾な様式をいまに伝える三間一戸、
本瓦葺、切妻造八脚門である。
東大寺の鎮守手向山八幡宮の転害会がここをお旅所とした
ところから転害門と呼ばれ、また、佐保路門あるいは景清門
とも呼ばれる。
-----------------(轉害門 案内板より)
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恐れ多い、この不届き者と猫に言っても分からないでしょうね(^-^;
なぜかこの門の柱が気に入ったんでしょうけど、
これ以上に気に入られそうな爪研ぎを用意するのがベストの解決策と思いますけど。
東大寺のHPを見ると、南大門が鹿の被害にあっているようで「鹿の糞尿の処理に困っています。鹿に手持ちの菓子などを与えないで下さい。」とのこと。
鹿せんべいはどうなんでしょう?
いつもコメントありがとうございます♪
>菓子などを与えないで下さい
多分これは鹿の健康を考えた上での事かと思います。
鹿に人間が食べるようなお菓子をあげると食中毒をおこし
健康被害を及ぼすから。そして売られている鹿せんべい
だけは鹿が食べても問題ない素材で出来ているので、
「手持ちの菓子などを与えないで」というのは
鹿せんべい以外をあげてはダメですよという意味です。
ちなみにコロナ前に中国人や韓国人ががうじゃうじゃいた
時は酷かったですよ。6年前の記事を貼っておきますね。
http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-795.html
鹿さんにゴミを食わせようとする奴までいるくらいです。
他サイトの記事も貼っておきますので併せてどうぞ。
https://www.buzzfeed.com/jp/sumirekotomita/nara-shika-plastic-waste