日が暮れるギリギリの時間に来てしまいました。
10年ぶりに訪れた「飛鳥坐神社」でございます。


【祓戸】
まずは先にこの祓戸でお参りをして、
身も心も浄らかな状態にしていきましょう。
御祭神:瀬織津比賣神、速開都比賣神、
氣吹戸主神速佐須良比賣神

神社ではたまに見かける「力石」。
他の神社の力石は「願いを頭に思い浮かべて持ち上げる事が
出来れば願いが叶う」なんて言われますが、ここの神社の力石
はちょっとだけ違って「男性は左手、女性は右手で持ち上げる
ことができると幸福が訪れる」とありました。
……私ですか?持ち上がりましたよ。

この季節は日が落ちるのが早い。
暗くならないうちにお参りをしようと早足になります。


【神楽殿・西良殿】
拝殿の向かい側に建っています。

さて、お参りをしましょう。

飛鳥坐神社
http://asukaniimasujinja.jp/
御祭神:八重事代主神、大物主神、
飛鳥神奈備三日女神、高皇産霊神
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当神社の創建は定かではありませんが、古典によりますと、
当社御祭神の八重事代主神は「大国主神の第一子で、
国譲りの際信頼を受け、父神のご相談にのられました。
その後、首渠神として八十万の神々を統率し高市に集まり、
この天高市(飛鳥)に鎮りました」とあります。
また、先代旧事本紀には「大己貴神(大国主神)は高津姫神を
娶って一男一女を生み、その御子神である事代主神が、高市社
である甘南備飛鳥社に鎮座されている」と記載されています。
なお高市とは「うてなの斎場」と呼ばれ、「小高い所にある
まつりの庭」を意味するといわれています。
-----------------------(↓続く)

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また、万葉集の中でも「飛鳥の神奈備」は人々の信仰も篤く
「手向けの山」として数多く謳われています。
日本略記によれば、天長六年(829)高市郡賀美郷にある
神奈備山から、同郡同郷である、現在の地(鳥形山)に神託に
よって遷座されたことが記載されています。
また、延喜式神名帳には「飛鳥社四座並びに名神大 月次 新嘗
相嘗 」と記され、当時の神社の格付けの中で上位に置かれて
いたことが伺えます。
古代より、国・民の重要な守護神として、この飛鳥に鎮まる
当社には氏子はなく、創始以来代々お護りしてきた神主家は、
神主太比古命が崇神天皇より「大神臣飛鳥直」の氏姓を賜わり
「飛鳥」の姓で今に至っております。
初代は、天事代主神から数えて七世に当たることが「世系図」
や「新撰姓氏録」に記され、、現在の宮司は八十七代目に
当たります。
--------------(飛鳥坐神社 境内案内板より)
【むすひの神石】
写真暗っぽくてゴメンなさい。
陰陽石です。向かって左側は女性器(陰)を表し、
右側は男性器(陽)を表しています。形はそのまんまアレ。

(* ゚д゚)「あらやだ、イヤラシイ」
SERUNA:「はいそこ、イヤラシイと思ったら負け。
陰陽石は五穀豊穣と子孫繁栄を願っての石ですよ」
【飛鳥山口神社】
山の神、木の神、道開きの神が祀られています。
御祭神:大山都見乃神、久久乃知乃神、猿田彦乃神

ズラッと並ぶ陽石を撮影したのですが夕刻のため、
木々で覆われている場所はどうしても暗くなってしまいます。
スマホならもっと綺麗に撮れるだろうけどガラホだからかな…

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陽石信仰
境内の至る所に陽石がみられます。
立派な陽石を磐代として山の神を迎えることによって、
暖かな春が来ることを祈る信仰です。
--------------(飛鳥坐神社 公式サイトより)
【猿石】
そのまんまです。猿に見えるから猿石。

かろうじて明るく撮れた所。
まだ完全に日が落ちていないのに写真は暗く写る。

【八十萬神社】(写真左手側)

この他にも境内には様々な摂社・末社がありますが、
真っ黒に写ってしまったものばかりだったのでちと省略。
(明るさを調節してもわかりづらかったので省きました)
あとは実際、皆さんの目で確かめてお参りして欲しい。
飛鳥坐神社は2月に天下の奇祭と言われる「おんだ祭り」が。
http://asukaniimasujinja.jp/event/index.html
この祭りは稲の生長・豊穣を始め、子孫繁栄の子宝・縁結び・
成育安全を願う祭りです。
YouTubeから動画を拝借。
まずはお尻を叩いて厄祓い。
でもって天狗さんとお多福さんが田植えをして結婚式をした後
ゴニョゴニョして、股間を拭いた紙「福の神(紙)」を参拝者
に投げつけてそれを手に入れた者は子宝に恵まれるという、
そんなお祭りw(ちなみにお多福中の人は男性が演じている)
内容を簡単に書いただけでも色々ツッコミ入れたくなるけど、
何度も繰り返すがコレは五穀豊穣・子孫繁栄を願う祭り。
イヤラシイと思う奴の頭がイヤラシイのです。
(=゚ω゚)「夫婦和合、見ててなんか笑っちゃうよね」
SERUNA:「日本人ならその位のおおらかさは欲しいよな」
…どうでもいいお話ですがこの動画を見て、私もバシッと
先がバラムチみたいになってる竹で尻をぶっ叩かれてみたい
と思いました。だってコレ見てよ。追いかけられてる子供たち
めちゃくちゃ楽しそうじゃん。
↑この画面からでは観れないようなので、YouTubeの方に飛んで下さい。
大人も尻を差し出してスゲー楽しそうよw
関連過去ログ:
この系統の神社に興味があるなら、
「田縣神社」「大縣神社」の記事をオススメします。
http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-625.html
http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-626.html
http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-627.html
http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-628.html
静岡にある「大日堂」も如何でしょう。
http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-1735.html
ブログに訪問ありがとう。
「面白い神社があるんだね」と思った人は拍手をポチッと。
世の中に、こんな奇祭がまだあったとは。
奇祭と言ったら怒られそうなぐらい真面目に取り組まれていますね。
志村けんの白鳥がここから取ったのかと思えるほど似てるのには
笑ってしまいました。
尻を叩くのは、思わずニヤけてしまうのを引き締める働きなのかな。
私は尻を叩かれるのはイヤです。けっこう思い切り叩いている、痛そう。
田縣神社と大縣神社 も凄いですね-。
見事な男根を大真面目に神輿に乗せて練り歩いている。目を疑います。
これはニュースとかでも取り上げにくいでしょう。
だから、我々が知る機会もないということでなんでしょうね。
賽銭箱の前にソレが並んでいたり、見上げると鈴がソレだったり、
お守りや絵馬までソレだったり、これでもかというぐらいソレが
攻めてきている。もう無駄な抵抗は止めて降参ですね。
ここまでくるとそれが当たり前になって、いやらしい、恥ずかしい等の感情も
飛んで行ってしまうのかもしれません。
いやー、凄いものを教えていただきました。SERUNAさんの勇気?に感謝。
実は、宮崎県小林市にも陰陽石という名所があります。
ここも同じく男根と女陰の石が河原にあるところで、何を考えてか小さい時に
親が連れて行ってくれました。その頃は良く分からなかったですが、
その後何かの機会に再訪した時にとんでもないモノがあることに気がつき、
以来そこは避けて来ていました。
でも、、久しぶりに行ってみようかな(^-^;
いつもコメントありがとうございます♪
恐らく皆が知らないだけで、全国各地にはまだまだこういった形
の信仰が残されている神社は沢山存在すると思います。
今はこれらの物に対してやれ「イヤラシイ」だの何だの厳しい目
を向ける人が多い時代になってしまいましたが、私個人的には
これら陰陽石や奇祭など、こういったものから目を背けてないで
いつまでも笑って許せる日本であって欲しいなと思っております。
>宮崎県小林市にも陰陽石という名所があります。
ググって調べて「おぉぉ!」となってしまいましたw
でっかい!これは立派ですな。ジオパークにもなっているのか…
子供がいない人がここで子授けをお願いしたら効き目ありそう。