藤枝市にある蓮華寺池公園にやって参りました。
ここに小さな神社があるのですが、このブログで一度も紹介を
していなかったので掲載しておこうと思います。
蓮華寺池公園
https://www.city.fujieda.shizuoka.jp/rengeji/index.html
蓮華寺池の名前の由来は、池に多く蓮が植生している事と、
近くにあった「蓮池山蓮華寺」というお寺の名にちなんだ物。
(このお寺は廃寺となっており、現在は存在していない)
初めのうちは「蓮池」と呼ばれていたようですが、
いつしか「蓮花寺ため池」「蓮花寺池」などの呼び方に変じて
明治以降に「蓮華寺池」と言う名で定着したそうです。
まずは蓮華寺池の景色を。
カメラを池に向けて左から右に…



郷土博物館の側に小さな祠がありますが、
こちらが本日紹介しておきたかった神社です。

訪れた季節は春。

蓮華寺池弁天
御祭神:弁財天
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この蓮華寺池は、慶長十八年頃、若王子村、市部村、
五十海村の村民が総出で掘った人工池であります。
この池は、雨水を溜めておいて、必要に応じて水門を開いて
使う水で、この附近一帯の田んぼに流し、特に田植の時期には、
貴重な灌漑用水として村民の命綱をともなっていた尊い尊い
宝の水でありました。
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こうして作った人工池も百年、二百年と経過すると
自然の池のようになり、いつの頃からか得体の知れない生き物
が池に棲むようになり、当時の子供たちが池で泳ぐと足を
引っぱられたり、尻を噛みつかれたりすることが頻繁と起り、
村の長老たちが「得体の知れない生き物を静めてもらおう」
と考え、水の神様である弁天様を池の畔(現在地)に祠ったと
いう事にはじまり、あわせて池の守り神として敬拝するように
なったということです。
もちろんこの弁天様を伺ってからは、得体の知れない生き物の
いたずらが治ったことは言うまでもありません。
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弁天様は、「七福神の内の一神」で川辺や池の畔
また海辺などに祠られ、古来より水辺の神、水の精として
崇拝されて来ました。
弁天様 は、一般的には琵琶という楽器をもっているところ
から、「音楽の神様」とか「技工技術の神様」としてその道の
人たちに敬拝され今日に至っています。
弁天様は、七福神の中の准一人の女神でもあるので、
子孫栄や練結びの神、また、福寿財宝を授け商売繁昌を恵む
福の神としてでも多くの信仰を集めています。
蓮華寺池弁天祭 毎年 四月五日
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危険な水場に子供達を近付けさせない為に妖怪話が出来上がる
というのはよくある事ですが、同時にそれを鎮めるための神様
が祀られるというのもちょっと面白いですね。
お祀りされている弁財天は仏教の神様ですが、
日本の宗教である神道「市杵島姫命」と同一視されています。
(宗像三女神のうちの一柱。水の神様です)
蓮華寺池公園は4月中旬〜5月上旬には藤の花が美しく開花。
ちなみに藤の花は藤枝市のシンボルとなっている花です。
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公園内の藤の花の記事もありますので是非。
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