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2021年10月21日 (木) | 編集 |
検索でいきなりココに辿り着いた人は、その1からどうぞ。
http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-3815.html

【薬師如来坐像】
静岡県指定文化財。平安時代後期の作。

20210422_浜松市美術館_みほとけのキセキ_023

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薬師如来坐像 
 頭部は盛り上がって2段となり(肉醤相)、朱色の玉をつける
(肉髻珠)。縮れ毛を粒状に彫り出す(螺髪)。眉間には白い毛
が円形の突起となり(白毫)、耳たぶ(耳梁)は環状とする。
首には3本の筋(三道)を彫り出し、左肩から衲衣をまとう。
左手に薬壺を載せる。右手は前に出し、第3〜4指を軽く曲げる。
右足を外にして結跏趺坐する。
 彫りの浅い衣文表現や、奥行きの薄い体の表現から、
定朝様が流行する平安時代後期の作と考えられる。
 西楽寺薬師堂に平安時代中期から後期の作と推定される日光
菩薩立像・月光菩薩立像とともに安置されるが、これら両脇侍
は本像と比較してその像高が非常に高く、もとは別の像の脇侍
であったと考えられる。

---------------------(説明文より)

【阿弥陀如来坐像】
応賀寺(湖西市)のもので、静岡県指定文化財。
平安時代後期の作。

20210422_浜松市美術館_みほとけのキセキ_024

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阿弥陀如来坐像 
 頭部は盛り上がって2段となり(肉髻相)、
朱色の玉をつける(肉髻珠)。縮れ毛を粒状に彫り出す
(螺髪)。眉間には白い毛が円形の突起となり(白毫)、
耳たぶは(耳梁)は環状とする。首には3本の筋(三道)
を彫り出し、左肩から衲衣をまとう。腹前で両手を上にして、
人差し指を親指に着けて輪をつくる(定印)。右足を外にして
結跏趺坐する。
 穏健な表情や浅い衣文の彫り、細かく整った螺髪の表現、
平坦な体つきから、平安時代後期の定朝様をもとにした作と
考えられる。
 神仏分離に端を発した廃仏毀釈(寺や仏像を破壊し、
仏教を廃すること)で荒廃した舘山寺(浜松市西区)より
明治4(1872)年に応賀寺に移された。浜名湖を中心とした
文化圏における仏像の移動の一例である。

---------------------(説明文より)

【馬頭観音坐像】
長楽寺(浜松市北区)にあるもので、浜松市指定文化財。
鎌倉時代の作。

20210422_浜松市美術館_みほとけのキセキ_025

頭の上に馬を乗せた珍しい仏像。
観音とは観音菩薩のことで、基本的には優しい表情で人々を
救うが、この観音菩薩は怒りの表情をしている。馬が草を
食べ尽くすような勢いで人々を救うと言われている。

20210422_浜松市美術館_みほとけのキセキ_026

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馬頭観音坐像 
 髪は炎のように逆立ち(焔髪)、頭に馬の全身像をいただく。
顔は3面で激しい怒りの表情を表す(忿怒相)。
3面ともに額に縦向きの目がある。首には3本の筋(三道)を
彫り出し、胸飾りをつける。胸の前で親指、中指、小指を立て、
人差し指で薬指を曲げて合掌する(馬口印)。全てのひじと腕
に飾りを表す(臂釧・腕釧)。右ひざを立て、左右の足の裏を
合わせる(輪王坐)。
 起伏のある鋭く緊張した顔、彫りの深い複雑な衣文表現、
脇手の力強さ等から、鎌倉時代の制作と考えられる。
 馬頭観音では、馬は頭部のみ造像されることが多く、全身像
である点は珍しい。持物の斧に竜の頭と蛭巻きが施されている
点も特徴的である。

---------------------(説明文より)

【釈迦如来坐像・阿弥陀如来坐像】
普門寺(豊橋市)のもので重要文化財。平安時代後期の作。
写真向かって左が釈迦如来坐像。右が阿弥陀如来坐像。

20210422_浜松市美術館_みほとけのキセキ_027

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 2段に盛り上がった頭、パンチパーマのような髪、
衣を身に纏うのが如来。さとりを開き、自分を着飾るような
ことはしません。
 左の釈迦如来は、左手で「願いを聞きましょう。」
右手で「心配しなくていいよ。」と言っています。

---------------------(説明文より)

20210422_浜松市美術館_みほとけのキセキ_028

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釈迦如来坐像
 平安時代後期特有の優美な姿を見せるが、頭と体を一材から
彫り出している点が、この時期としては珍しい。東三河地方の
山間部には巨木が多く、大きな仏像を一材から彫る風潮が
平安時代後期においても残ったのだろう。
 漆や金箔の下に眉や髭、唇の朱色が確認でき、もとは素地の
仏像であった可能性がある。一旦首を割り離さない点も、
元が素地像であったためと考えられる。

-----------------(説明文より一部抜粋)

20210422_浜松市美術館_みほとけのキセキ_029

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阿弥陀如来坐像 
 流れるような衣文の線、体薄く平坦な造りから、
平安時代後期の定朝様をもとにしたものと考えられる。
脚部の衣文は、本来本像が座っている裳懸座の衣文と連続する
ように掘られている。

-----------------(説明文より一部抜粋)

【阿弥陀三尊坐像】
(阿弥陀如来坐像・観音菩薩坐像・勢至菩薩坐像)
西楽寺(袋井市)のもので、三尊とも静岡県指定文化財。
平安時代後期の作。

20210422_浜松市美術館_みほとけのキセキ_030

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阿弥陀如来坐像・観音菩薩坐像・勢至菩薩坐像 
 阿弥陀如来坐像は頭部が盛り上がって2段となり(肉髻相)、
縮れ毛を粒状に彫り出す(螺髪)。眉間には白い毛が円形の
突起となり(白毫)、耳たぶ(耳梁)は環状とする。
首には3本の筋(三道)を彫り出し、左肩から衲衣をまとう。
左手は前方へ差出し、右手を前に出して、それぞれ親指と
人差し指を捻じる(来迎印)。右足を外にして結跏趺坐する。
 穏やかで、平安時代後期の特徴をよく表すが、
目には鎌倉時代に流行する水晶製の玉眼が入る。これが当初
からであったとすれば大変貴重である。
 観音菩薩坐像(右)、勢至菩薩坐像(左)は、頭上に髪の毛
を束ね(髻)、天冠台を彫り出す。眉間には白い円形の突起
(白毫相)が見られ、耳たぶは環状とする。
 観音菩薩は両手で蓮台(亡失)を持ち、勢至菩薩は蓮華を
持つが、勢至菩薩は当初合掌していた可能性もある。

---------------------(説明文より)

【不動明王立像】
摩訶耶寺(浜松市北区)のもので、重要文化財。
平安時代後期の作。

20210422_浜松市美術館_みほとけのキセキ_031

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不動明王立像 
 巻髪で、頭頂に花のように髪の毛を束ね(莎髻)、
左肩に編んで束にした髪(弁髪)を垂らす(亡失)。
右目を開いて、左目は下にすがめ(天地眼)、右の下牙、
左の上牙をむき出す怒りの表情は、平安時代後期以降の
不動明王によく見られる。耳たぶ(耳梁)を環状にし、
首には3本の筋(三道)を彫り出している。左肩から条帛を
掛ける。左手には綱(羂索)を握り、右手には剣を持つ。
ひじと腕には飾りを表し(臂釧・腕釧)、二重に折り返した
裳をつける。腰を右に捻じり、左足を踏み出す。
 怒り中にも品位のある顔立ちは、平安時代後期の特徴を
示すが、怒りの表情の写実性、腰のひねりと足の踏み出し
による動きと力強さには、平安時代から鎌倉時代への変遷
が感じられる。

---------------------(説明文より)

【毘沙門天立像】
応賀寺(湖西市)のもので静岡県指定文化財。
鎌倉時代・文永7年(1270)の作。

20210422_浜松市美術館_みほとけのキセキ_032

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毘沙門天立像 
 毘沙門天像は、頭上で束ねた髪(髻)を三束に分ける。
天冠台、頭飾を付ける。甲冑を着け、靴を履く。
右手を腰に添える。左手で戟の柄を握る。腰を右に捻り、
左脚を前方に出し、邪鬼の上に立つ。
 目尻が吊り上がり、玉眼が嵌入されているためか、表情に
引き締まった印象を受ける。やや前傾姿勢の体、左右の腕の
向きや天衣・袖の形が躍動感を高めている。
 像内から発見された「長者妙相夢想造立記」によると、
この毘沙門天を寄進したのは妙相という僧だという。
伝承によると、妙相は、新居橋本の長者の娘で、上洛中に
橋本宿に立ち寄った源頼朝の寵愛を受けたとされる。
しかし、毘沙門天造像の1270年は、源頼朝上洛から80年を
経過しており、伝説の域を出ない。

---------------------(説明文より)

★その4に続く!
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