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2021年12月29日 (水) | 編集 |
2021.10.26 参拝
「初生衣神社」にやって参りました。
国学の泰斗本居宣長の「玉勝間」平田篤胤の「古史伝」等にも
ここ初生衣神社の由緒が記されているそうです。

20211026_ 初生衣神社_001

鳥居をくぐって目の前に現れるのは初生衣神社の拝殿。
片隅に絵馬掛けが立てられています。

20211026_ 初生衣神社_002

20211026_ 初生衣神社_003

20211026_ 初生衣神社_004

先に進むためヒョコっと拝殿の左側に出た時。
向こうに御本殿が見えます。

20211026_ 初生衣神社_005

「おんぞ祭り」の幟が参道に立てられています。

20211026_ 初生衣神社_006

おんぞ祭りについてはこちら。
https://www.ubuginu.jp/events/onzomatsuri/
明治18年(1885年)まで続いていた神御衣調達の儀は一旦
途絶えてしまっていたらしいのですが、昭和43年(1968年)
におんぞ奉賛会結成後、この儀を「おんぞ祭り」として復活
させたそうです。

復元された織機が置いてある「織姫の館」という所があった
のですが、うっかり覗くのを忘れてしまいました。
下の写真はその織姫の館を通り過ぎたあたりの景色。

20211026_ 初生衣神社_007

【織殿】
本殿に向かって右手前側のがそうです。
江戸末期の織機があるそうですが中は見えません。
昭和44年に三ヶ日町、平成19年に浜松市指定有形民俗文化財
に指定されています。

20211026_ 初生衣神社_008

神社の境内「織殿」にある織機は800年前に神衣を織っていた
物と全く同じ形をしているそうです。神様に対して常に同じ物
を作り続ける事が大事であり、伝統を継承させるという意味
でもとても大事なことかと。

20211026_ 初生衣神社_009

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【奉献される神御衣の辿る道】
  伊勢の神宮に納める神御衣は三河(愛知県)から赤引きの
糸を取り寄せて使用していました。この糸を神社内の「織殿」
にある昔ながらの織機で織り、できた神御衣は愛知を通って
三重県の伊勢の神宮に納められました。
 現在はおんぞ奉賛会や崇敬する人々によって織った布を
伊勢神宮に奉献していますが、神社内に織殿と織機が残って
います。この歴史に基づき行われるのが現在の「おんぞ祭り」
で、毎年4月第2土曜日に繊維関係者や町内の人々が集まり
執り行われます。

--------------(初生衣神社 公式サイトより)

御本殿の前でお参りが出来ます。
公式サイトの説明によればこの御本殿は、昭和48年(1973)
第60回神宮司記念遷宮の撤去古材により造られたもの
だそうです。

20211026_ 初生衣神社_010

初生衣神社
https://www.ubuginu.jp/
御祭神/天棚機媛命
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 初生衣神社のある浜名の地域は伊勢の神宮の神領
(神社の所有地)にありました。そのため地域全体が伊勢神宮
とかかわりがありました。中でも初生衣神社と伊勢の神宮の
かかわりは深く、800年を超える長い間伊勢神宮に神御衣を
納めてきたという歴史があります。

古くから伊勢神明初生衣神社、浜名斎宮と称えられてきた神社
である初生衣神社。その役割は神御衣を納めるにとどまらず、
伊勢神宮の神領であった浜名の神聖品を調達する神聖工場で
あったという見方もあります。室町時代、戦国乱世で諸国の
神領が貢物を絶った際も、初生衣神社は神御衣調達を継続した
といわれています。

--------------(初生衣神社 公式サイトより)

御本殿に向かって右手側(織殿の背後)に御神木が。

20211026_ 初生衣神社_011

20211026_ 初生衣神社_012

そのすぐ側にあるのは旧本殿。
小さい社に天棚機媛命を祀っていたそうです。

20211026_ 初生衣神社_013

御本殿に向かって左手側には末社。
公式サイトによれば一つは斎宮(いつきのみや)で、
近所の八幡宮からこちらに移したものだそう。
もう一つは大己貴少彦名神社。御祭神は大己貴神と少彦名命。

20211026_ 初生衣神社_014

神服部家住居は写真に撮っていませんでした。
神服部家は日本で唯一の苗字を持つ由緒ある家。
800年以上に渡って一子相伝で初生衣神社の宮司を務められ
てきたそうです。下に説明だけ置いておきます。

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【職人・神服部家】
 神服部家は古く宮廷において、機織り職人として仕えてきた
家です。浜名史論の中にしか活字がありませんが、
神服部家文書によれば久寿2年(1155年)より、三ヶ日町岡本
の当社境内の織殿で三河の赤引きの糸を用いて機を織り、
伊勢の神宮に奉献して来ました。
 明治17年に伊勢の神宮から出された神宮職制制定により
途絶えてしまいましたが、昭和43年より奉献を開始して現在に
至っています。現在は、境内入口神社向って右側に、
神服部家住居が残っています。

--------------(初生衣神社 公式サイトより)


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テーマ:静岡県
ジャンル:地域情報
コメント
この記事へのコメント
伊勢神宮に献納する神社
こんばんは。
10月に伊勢神宮に行った時、見渡す限りの山が神宮領地であることやコメを育てる神田があり、野菜や魚や塩まで専門で製造するところがあることを知りました。
自前で生産しその過程も儀式が行われ神聖さを保っているのでしょう。
濱名惣社神明宮も初生衣神社もその一翼を担っているという事でしょうか。
そのお返しで、式年遷宮の古材が下賜される。そう言えばこれも10月に行った三重県関宿にもおさがりの古材で作った鳥居がありました。これが、古から連綿と続けられているんですね。さすが、伊勢神宮です。
2021/12/30(Thu) 19:33 | URL  | tomabi #Fs3vuqXc[ 編集]
Re: tomabiさん
こんばんは、いらっしゃいませ。
いつもコメントありがとうございます♪

古材は献納したもののお返しというわけではなく、普通に全国各地の神社にわたりリサイクルされます。そして中にはこんなに貴重な御神宝がお下がりとして下賜されたところも…というわけで過去ログを貼っておきます。
http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-1644.html
(↑伊勢神宮では遷宮のときに御神宝も新しく作り替えゆかりある神社などへ…)遥か昔から続くこの決して無駄のないお伊勢さんのリサイクルシステムはなかなかですよね。
2021/12/30(Thu) 22:24 | URL  | SERUNA★静岡 #-[ 編集]
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