「安倍文殊院」にやって参りました。
日本最古に属する寺院だそうです。

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三人寄れば文殊の知恵
当山の創建は大化元年(645)、日本で最も古い寺のひとつ
です。御本尊は「三人寄れば文殊の知恵」で有名な文殊菩薩で、
像高は約七メートル、日本一の大きさです。
四人の脇侍を連れて海を渡り、お説法の旅に出かけている
渡海文殊という姿で、国宝に指定されています。
境内には弁財天や安倍仲麻呂公、安倍晴明公がお祀りされて
いる池の上の浮御堂。また、国の特別史跡に指定されている
文殊院西古墳があります。
当山は祈祷寺として千三百年以上の歴史があり、人々の願い
を叶える場所としてたくさんの方が訪れ、信仰を集めています。
ご参拝の皆様には霊験あらたかなる当山のご祈祷を受けられる
ことを、おすすめ致します。
----------------(安倍文殊院 案内板より)
【安倍文殊院 西古墳】
特別史跡に指定されている古墳です。
説明によれば古墳の特別史跡は全国でも数軒で、他にも
明日香の石舞台古墳、キトラ古墳、高松塚古墳などがあり。
内部を見ると確かに石室の形としては美しい造り。
当時の技術としては最高の物だったのではないでしょうか。

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文殊院西古墳
「願掛け不動安置」 国指定特別史跡(飛鳥時代)
良質の花崗岩を入念に加工し側壁も弓状態として壁面を調整、
左右の石の数も揃え対称に仕上げている。殊に玄室の天井石は
一枚岩で約15㎡もありその巨大さに唖然とするばかりである。
しかも天井石の中央部分を薄く削り上げ窮隆状とし天井石の
全体面をアーチ型に仕上げる手法は心憎いばかりである。
これらの点で築造技術における古墳内部の美しさは日本一の
定評がある。
この古墳は当山を創建した大化改新の左大臣・安倍倉梯麻呂公
の墓と伝えられている。
玄室には弘法大師お手造りと云う平安時代の「願掛け不動」
がまつられている。
羨道の長さ 8m・幅2.3m、高さ1.8m
玄室の長さ 5.1m・幅3m・高さ2.6m
----------------(安倍文殊院 案内板より)
石室の内部に、願掛け不動が鎮座しています。
ろうそくを立ててお参りしてきました。

下の写真に映るろうそくはお寺で準備された神聖な火なので、
火はそこから点けました。他人のろうそくの火からのもらい火
だけは決してしないようにしましょう(それをやってしまうと
その人からの業や因縁までも貰ってしまうそうです)。
火をつけたろうそくは普通は御本尊の近くから立てるという
やり方なのだそうですが私、仏教のやり方には疎いので、
うっかり間違えて離れた場所に…

【浮御堂】
中に入って参拝はしませんでしたが外から撮影。
すいません、最初の写真が逆光で何だかわからないですね。
あとは美しい音色の風鈴といっしょに…




【本堂】
安倍文殊院の能楽舞台と御本堂です。
周りには願掛けの絵馬がズラッと掛けられています。



安倍文殊院
https://www.abemonjuin.or.jp/
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大化元年(645)安倍倉梯麻呂が創建した安倍寺(崇敬寺)
は、ここから、南西三百メートルの地に、法隆寺式伽羅配置に
よる大寺院として栄えていました。
鎌倉時代に現在の安倍文殊院の土地に移転後も、大和十五大
寺の一つとして栄えていましたが、永禄六年(1563)松永弾正
の兵火を受け一山のほとんどが火災で焼失し、約百年後の寛文
五年(1665)に現在の本堂(文殊堂)が再建されました。
本堂は入母屋造りの七間四面の建物で、前に札堂(能楽舞台)
があります。
国宝の本尊文殊菩薩像は、快慶仏師が像立しました。
【高さ七メートル・日本最大】
文殊菩薩が獅子に乗り四人の脇侍と共に雲海を渡り人々を救い
に出る渡海文殊という旅の姿をしています。
----------------(安倍文殊院 案内板より)


御本堂の中にお祀りされている文殊菩薩と脇侍の写真が
看板にあったのでついでに写してみました。
こんな感じだそうです。

お参りしたあと御本堂を斜めから撮影。
仏教の参拝、相変わらず唱えるものがややこしい。
(祀られているものによって唱える言葉が違うあれ)

能楽舞台の上にあったアマビエ様。

★その2に続く。
→http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-3900.html
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昨年、奈良に行った時にすぐ近くを通っているんですけどねぇー。
こんな良いところがあったのなら寄ってみれば良かったです。
今回は定番中の定番しか行けてないので、二巡目には是非押さえておきたいところですね。
いつもコメントありがとうございます♪
私も経験アリですが、旅をして帰宅後に「他にもこんな良い場所があったとは…!」となるのは、旅行好きさんあるあるネタかも知れませんね。神社仏閣や古墳、歴史に興味がある人なら尚更何巡もしておかないと回りきれないかもです(…という私ですら何度奈良へ足を運んでも行けていない場所がまだ幾つかあったりする)。