意味があるからその土地に名前が付いているわけでして。
大事なことに気付いて欲しいと思って以前、
某SNSの記事で何度も繰り返し言っていた事なんですけど、
それもあんな場所(お察し下さい)では意味をなさないと
思ったので、このブログでも触れてみようと思います。
…とネタにしようと思った矢先にこんな話が
飛び出して来ましたよ。
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【悲報】とんでもない地名だった!!!!
広島で土砂崩れが起きた場所の昔の地名・・・・
http://blog.livedoor.jp/rbkyn844/archives/7482436.html
-------------(リンク先:暇つぶしニュース)
ほーらね。
この話を知って鳥肌が立ちましたよ。
「やっぱあるんだよ、こういうの!」ってね。
それにしても『蛇落地悪谷』だなんて凄い名前だな。
もしも地名が変わっていなかったら、誰もそこに住もうとは
思わないでしょ。
さて。近年「誰にでも馴染みやすい名前に変更しましょう」
とか「縁起が悪そうなので字を改めました」なんて言って
地名を変えたり、平仮名表記やおかしな名前に変更された場所
があったりする。
私は力強く問いたい。
「昔からのものをなぜ変えるんだ!」と思うのですよ。
地名を新しく変えるとか、脳なしでアタマの悪いお偉いさんが
やるのでしょうけど「少しくらい残しておいてもバチは当たらん
から残しておけばいいものをヘタに変えるんじゃねぇよ」と。
そもそも地名ってのはその土地に伝わる歴史・言い伝え・出来事
なんかを元にして付いているんでして…場所によっては先人たち
の警告の意味が込められた場所だってあるのに。
「こういう言い伝えがあるよ」「こういう物語が昔あって…」
って言うと、どうせおとぎ話でしょとバカにする奴がいるけど
おとぎ話をまるっと鵜呑みにするんじゃなく、
その背景に何があったかを考えるのが大事だと思うんだよね。
これも何度も繰り返し言ってる事なんだけどさ、神話だろうが
昔話だろうが、そういう物もバカにしちゃいかんよ。
★追加(僅かだけど地名について触れている物もある)
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全国災害伝承情報 防災に関わる「言い伝え」
http://www.fdma.go.jp/html/life/saigai_densyo/02.pdf
※PDFで開きます。
---------------(リンク先:総務相 消防庁)
あと気になる人は『災害地名』でググれ。
ところであなたの住んでいる場所は昔からの地名ですか?
そうでなければ昔はどんな名前だったか知ってみるというのも
大事だよ(自分は同時に、遥か昔の地形がどんなだったかも
考えるのが好き)。知らなければその辺の爺ちゃん婆ちゃんが
詳しいかも知れないからいちど聞いてみるといい。
知ることは決して悪い事じゃ無い。
もうひとつ、無知は罪だという事も言っておく。
お年寄りもわからないとお手上げ状態なら、
自分で調べる努力をしよう!
地名だけじゃ無くて、物の名前には意味がある。
今からでも遅くないよ!失くした物は取り戻して行きませんか。
その地に伝わる物語に興味を持とう。地名に興味を持とう。
色々な発見があってシビレるぞ。(記事:©SERUNA)
【余談です】
私が生まれ育った焼津は『古事記』『日本書紀』に登場する
ヤマトタケルの火難のエピソードが由来の場所。遥か昔、
少なくとも古事記が編纂された時代から残されている地名だから
ちょっと誇っていいかなw
それとは全然関係無いけれど、実は焼津市内のある地域の地名に
ずっと昔に来た津波が元となっている場所があります。
多分知っている人は少ないだろうな…そこまで波が来たんだと
少し恐怖したよ。((((;゚Д゚)))))))
オマケでもうひとつ。
南アルプス市(山梨県)、つくばみらい市(茨城県)、
伊豆の国市(静岡県)、その他平仮名表記含めた珍名……
マトモな地名に戻しやがれ。
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とっさに思い出すのは「勝山」という地名。本来は「滑山」で、地滑りが起きやすいところの意味だったとか。これは戦国の頃でしょう。そうそう、大阪も本来は「逢坂」から「大坂」となり、「坂は転げる」、「平(平安)でない」等、縁起が悪いから「繁盛」の「はん」に通ずる「大阪」としたのだ、と聞きました。
私の住んでるところは先年合併するまでは、邇摩郡仁摩町でした。でも元々は「仁万」だったそうです。いくつもの村が合併したので、中心となる仁万村が何とかして名前を残したいと画策し、「邇摩郡という名前は残っているのだから、仁万が中心だ。だから『仁』の字を残すべきだ」と名(迷?)演説をしてこうなったんだそうです。
う~ん。やっぱり安易な改名はいけませんね。
お久し振りのコメントありがとうございます。
元々どんな事があったかを示す地名なんかはヘタに変えない方がいいですね。
変えてしまったとしても、誰かが伝えて行かなければいけない。ですが…
とある場所で知ったのですが、今回土砂災害のあった例の地域では、
お年寄りが「龍が走る場所だから絶対に家を建てたらいけない」と言っても
「年寄りの迷言だ」と言って信じず、馬鹿にする人がいたそうです。
>いくつもの村が合併したので、中心となる仁万村が何とかして名前を
>残したいと画策し
合併時にはどこもやっぱり、名前の事でゴタゴタがありますねw
でも奇妙キテレツな名前になってしまうよりはまだいいかも知れませんよ。
早速ですが、引用失礼します。
>そもそも地名ってのはその土地に伝わる
歴史・言い伝え・出来事なんかを元にして付いているんでして…
場所によっては先人たちの警告の意味が込められた場所だってあるのに。
「こういう言い伝えがあるんだよ」「こういう物語が昔あって…」
って言うと、どうせおとぎ話でしょーとバカにする奴っているけれど、
おとぎ話をまるっと鵜呑みにするんじゃなく、その背景に何があったかを
考えるのが大事。これも何度も繰り返し言ってる事なんだけどね。
神話だろうが昔話だろうが、そういう物もバカにしちゃいかん。
この辺りのことは本当に以前からよく仰られてますね!
何処ぞでも一度ではない回数で拝見して居た記憶があります。当然望むべく災害が来ているわけではありません。出来れば来ないことに越したことはありません。
でも今回のような災害が起こるたびに、(確か木曽の方でもそうでしたけど)先人の思いが蘇るって言うのか、起きてしまって遅いのはわかるけど、ちゃんと警鐘を鳴らしてくれていたんだなって、僕が思う以上に地元の人達は感じているんじゃないかなって思います。今日、職場でお題目の地名をちょっと知ったかぶって言って回ったら異口同音に「住むな!って地名が言っている」と言う回答でした。
理由があって残っているし、由来があって存在するのが地名なんですよね。
神社回りしていると、その土地土地での様々な出来事は元より、そこに住まう方々の想いを聞くことがままあります。地名から過去を、想いを手繰るのもなかなか面白いですよね!
古い地名をロンダリングする風潮が直るきっかけになれば、深くて大きな傷もまだ報われる様な気がしてます。お題目からちょっと外れて恐縮ですけど、行方不明の方々が一日も早く見つかることを願ってます。
いつもコメントありがとうございます♪
災害に纏わる地名が残されているというのはある意味凄いもので、
昔の人たちが体験し、多くの被害が出てしまった経験から、
「この悲劇は自分たちだけでいい、子孫たちに同じ目に遭って欲しく無い」
という想いが込められているような気がします。そんな先人たちの想いに対し
「変な名前だと土地が安くなる」だの「縁起が悪い」だのの理由で改名されて
いる事を知ると、何ともモニョモニョっとした気持ちになりますね。
今回の災害地名もネット上で色々と話題になっている様子。
(ちなみに今日は、検索でこの記事に辿り着く人が多かったです)
多くの人が、各地に残される地名についてもっと知る良い機会だと思います。
ついでに改悪された地名も元に戻れば…ってこれは流石に難しいかな。(;´Д`A
>地名から過去を、想いを手繰るのもなかなか面白いですよね!
毎日常にiPadを持ち運んでいます。旅に出掛けて通りがかりに標識などで
気になる地名を目にすると、サッと取り出して調べたりしていますが、
地名から歴史だけでなく、神社に辿り着く事もあったりで面白いですよ♪
私の実家のある町は水害が10年に一度の割合で発生するところなので、土地を見る時はまず自然災害発生の可能性が高くないかどうかを確認するようにしてます。
いくら頑丈な堤防があっても、川の近くとかには住みたくないです。
私の感覚だと「おっかない」ですね。
戦後の区画整理で都市部の地名は一気に変わったんですよね。
「中央」とかどこでもありきたりな名前が増えちゃって。
平成の大合併でも、せっかく残った地名がわけのわからない名前になったのは残念でした。
地名からはちょっと外れるのですが、
私の実家近くには、末の松山という松尾芭蕉も訪れた名所があります。
以前日記にもしてるんですが。
http://blog.goo.ne.jp/dosei_jin/e/726d77596e109d7a85a23b4132d6b548
今現在はこの末の松山しか残っていないのですが、昔は、本の松山・中の松山・末の松山と三つの松山があって、本と中までは何かの時に波が来ることがあっても、末には絶対に来ないというところから、末の松山→波来さじという歌枕になったんですよ。
東日本大震災でも、末の松山のすぐ近くまでは波が来ましたが松には到達せず。
歴史ってすごいと思いましたわ。
今は完全に住宅地なのにこの末の松山だけは残り大切にされてきた経緯を見ると、それだけ後世に伝えたい歴史がここにある、という事なのだと思っています。
私の故郷と津波は切っても切れない関係にあるので、そういう意味合いが大きいんだろうな~。
今は人の移動が自由で色々な土地を転々する人も多いですが、
四季折々で気候の変化を見せる日本は、やはり土地を知り土地に合わせて生きることが必要だったからこそ、土地にこだわりや愛着を持つ民族になったんだと思うし、そういう習性を時代が変わったからといって簡単に捨てちゃいけないんだと、こういう件を見ると改めて思うのです。
いつもコメントありがとうございます♪
災害というと真っ先に、津波と土砂災害を考えますが、
るるさんが仰るように川の氾濫も怖いですね。水害が起きやすい地域にも
水に纏わるような名前が付けられている事が多かったりします。
しかしそれらも改名されてしまったら全くわからなくなっちゃいますけど、
昔からその土地に住んでいるようなお年寄りに聞いたらきっとポロっと
災害地名のようなものが出てくるかも知れませんね。
>末の松山
凄いですね。しかもその松が大事に守られている。
その話を聞いてふと真っ先に、東日本大震災の時に話題になっていた、
宮古市の石碑の事(「此処より下に〜」ってやつ)を思い浮かべました。
これから先の人たちの為にも、そういう事があるんだという話と共に、
その松を守って行かなければなりませんね。
津波と松…そういえば我が町焼津にも、津波に纏わるお話で、
「鳴子の松」なんてものが存在ましますよ。
http://www.at-s.com/news/detail/100033127.html
(こちらの松は、これがあった事で助かったというお話です)
>そういう習性を時代が変わったからといって簡単に捨てちゃ
>いけないんだと、こういう件を見ると改めて思うのです。
本当、その通りですね。人は自然とともに生きています。
最近は開発が進み便利になりすぎて、身近な自然や昔ばなし、言い伝え
といった「過去から大事にされてきた物」に目を向けず、考える事すら
やめてしまっているような人が多くなっています。今こそこういった物
に再び目を向け、考える時が来ているのではないかなと思いますね。
地域のイメージを良くしようとして、窪地に「○○台」などという名称をつけることもあるようです。
不動産の価値にも関わるのでまあ理解はできますが、嘘はいけませんね。
土地の名称にはそれぞれ意味がありますから、無暗に変えてしまうと後から住む人が迷惑します。
お久し振りのコメントありがとうございます♪
>地域のイメージを良くしようとして、窪地に「○○台」などと
>いう名称をつけることもあるようです。
よくある、新たに開発した場所にちょっとお洒落で小綺麗な名前を付けて、
不動産屋がスイーツ(笑)的な名前で売りに出しているアレですね。
こちらの地方にも、「○○ヶ丘」とか「○○の丘」みたいにして売りに出して
いる場所がたっくさんありますよーw
昔からその場所について知っている人は、「綺麗な名前になっているけど、
よくあんな所に住む人がいるよねぇ」といった感じでヒソヒソ話していますよw
知らぬはそこについてあまりよく調べていない人ばかり。
災害が起こってからでは遅いんですけどね。(;´Д`A