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2023年06月14日 (水) | 編集 |
YouTubeより動画を拝借。
宇津谷峠はこんなにものどかな集落ですが…



昔々この峠には恐ろしい人食い鬼がいて、
その鬼を退治した地蔵菩薩の物語が残されており、
それに纏わる風習が残されています。
皆にも教えたくなったので記しておきますね。

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【宇津谷峠の十団子】
時は天安年間(857〜859年)の頃。
宇津谷峠の奥の方に「梅林院」という寺があり、
その寺の住職が病にかかって大変苦しんでおりました。
血膿を吸い出せば苦痛がおさまる事から、住職は時々寺の小僧
に血膿を吸わせていました。小僧は次第に人の血の味を覚え
それだけでは満足出来なくなり峠を通る人々を襲っては
人間の血を啜るようになり、しまいには峠に住み着く人喰い鬼
と化してしまいました。

人を襲う鬼に困り果てた村人たちが地蔵菩薩に祈ります。
「峠の鬼が人を喰って困っております。どうかお地蔵様の力で
何とかならないものでしょうか」…するとどうでしょう。
地蔵菩薩は旅の僧に姿を変えたかと思うと、
峠へと向かって行ったのです。

旅の僧に変化した地蔵が峠に辿り着くと身の丈6mもの大きさ
になった鬼が現れ、僧を食べようと襲いかかってきました。
僧は鬼に対してこう言います。
「そこまで巨大になれる神通力があるのなら、
私の手のひらに乗れる程小さくなれる力もあるのだろう?」
…鬼は笑って「ふん、たやすいことだ」と得意げになり、
小さな玉となって僧の手のひらの上に乗りました。
僧はすかさず持っていた錫杖でその玉を打つと十粒に砕け、
それを全てを飲み込んでしまいました。

以降宇津谷峠に鬼は現れなくなり峠は安全になり、
村や宿場に平穏が訪れ、再び賑わいが戻ってきました。
人々は鬼の祟りに遭わないようにと十粒の小さな玉を型取り、
「十団子(とおだんご)」を作って供養をしたということです。

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時は過ぎ、やがて江戸時代に入ると十団子は旅人の安全を祈る
宇津谷峠名物のお守りとして知られるようになりました。
現在もこの十団子は、食人鬼を退治した地蔵菩薩をお祀りする
「慶龍寺」にて8月23・24日の縁日で授与されています。
三十個の豆粒大の団子を一連にし、それを三連束ねたもの。
団子の数が九十個の理由は「苦渋苦難(99難)のうち
九十の難は守るが、残り九の難だけは自分で乗り越えなさい」
という教えからきているとのことです。

十団子は宇津谷峠の東側と西側で若干異なり、
峠の西側にある「坂下地蔵堂」でもまた8月の第3日曜日に
旅人の安全を祈願して十団子がお供えされるそうですが、
宇津谷峠東側とは違いこちらは長さ30cmほどの串に
十個の団子を刺した串団子になっています。

宇津谷峠の集落では、厄除けとしてこの十団子を
家の玄関先に吊るす風習が今も残っているそうです。


( ゚д゚) ……もうね、物語の最初からインパクト凄い。
小坊主に血膿を吸わせる住職とか、その小坊主が人間の血の味
を覚えて鬼になるとか昔話って冷静に読んでみると結構ハード
な内容多いよね。そもそも住職が小坊主に血膿さえ吸わせて
いなければ峠の猟奇殺人も起こらなかっただろうにと
色々とツッコミたくなるが、昔話にそれは野暮ッスねw


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テーマ:静岡県
ジャンル:地域情報
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