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さて、次に武蔵御嶽神社の狼信仰のお話でもしようかな。
話長くなっちゃうけどゴメンねぇー。( ^ω^ )
じゃ!常磐堅磐社の側に鎮座する『大口真神社』を紹介しちゃうよ♪
ここは他のお社よりも一段高い場所に作られています。

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大口真神社
御祭神:大口真神(御神狗・おいぬさま)
日本武尊が東征の際、御岳山の山中において狼に難を救われ、
その際に「この山に留まり、地を守れ」と仰せられ、以来、御嶽大神と
ともに「おいぬさま」とあがめられ、 病魔・盗難・火難除け等の諸災
除けの神として関東一円の信仰を集めています。 又、道中で難を救う神
として、 登山や旅行安全の神、「おいぬ」は「老いぬ」にも通じて、
健康・長寿の神、戌は安産・多産な事から、安産・子授けの神としても
多くの信仰を集めています。
-----------------(武蔵御嶽神社 境内案内板より)
ココにも狼の像がチョコンと鎮座しております。
最初の子、ちょっとピンボケちゃった。orz

日本武尊が御岳山にさしかかった時、
白い鹿に化けた魔物に、行く手を阻まれてしまいます。
彼は近くに生えていた山ニラで魔物の顔をうちつけて退治するのですが、
突然辺り一面に大きな地響きがしたかと思うと、真っ白な霧が立ち込め
先がまったく見えなくなってしまいます。一行は右往左往して大混乱。
そこにどこからともなく一匹の白い狼が尊の前に現れこう言うのです。
「私が道案内を致します。どうか、あとについてきてください」
この狼の道案内があり、日本武尊の一行は難を逃れます。
その後、戦いを終えた彼はこの時の白い狼に使いを出して伝えました。
「山に留まり、この地の守り神となって欲しい」
彼の願いに狼は快く承諾。それからというもの狼は『大口真神』として
末長くこの辺りの地と様々なものを護るようになったのです。

…と御岳山に残されるヤマトタケルの伝説はこんなお話。
で、これを読んだ時に古事記が好きな私はふと思い出したのですよね。
「あ、これと同じようなエピソードが古事記にもあったわ」
狼は出てきませんけれども、足柄山で食事をしていた彼の前に坂の神が
白鹿の姿で現れて、タケルは食べ残した蒜の欠片をその鹿に投げつけ、
目に当てて打ち殺すというもの。(※日本書紀にもあります)
一方、埼玉にある寶登山神社の狼伝説の場合ですと、
鹿は出てきませんが、山中で火に囲まれ右往左往しているところに狼が
現れ、燃え盛る炎を鎮火させて日本武尊の一行を山頂まで誘導する
というエピソード。
内容は少し違いますが、ちょっとした共通点があると面白いですよね。

そんなわけでして、ヤマトタケルの御眷属は狼(山犬)。
三峯神社や寶登山神社などの狼信仰の神社と同様、ここ武蔵御嶽神社
にも狼のお札があります。…っと語り始めるとまた更に長くなると
思われるので省略。気になる人は色々と検索してみて下さい。
狼のお札、カッケェですよ。(記事:SERUNA)
【余談】
寶登山神社の時にもお話ししましたが、
みなさん「狼」というと西洋のごっつい狼を想像されると思いますが、
この当時の狼っていうのは今は絶滅してしまった『ニホンオオカミ』
の事をいいます。見た感じは犬に近い感じでしょうか。
西洋の狼よりもちょっと、小さいです。
★その5に続く。
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