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定食屋さんに訪れるような感覚で見て戴けたら嬉しいです。中身は趣味のネタ色々、たまに飯テロ。ヲタクなネタから神社めぐりまで。お好きな記事をブログカテゴリからお選び下さい。
2015年01月04日 (日) | 編集 |
その1を見ていない人はこちら。
http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-577.html

長くなるけど、シビれるお話を見つけてしまったので、
最後までお付き合いいただければ嬉しいです。


さて、池宮神社ですが…
鳥居から真っ直ぐ進むとまず目の前に池があり、
左手に社殿が建っている形になるので、
本当はこの神社は桜ヶ池が主となる場所かも知れません。
神社の境内にありますけれども仏教が絡んでいたので、
桜ヶ池の方ではどちらの方式でお参りをしたらいいのか
ちょっと悩みました。仏教の形式で良かったんだろうか?
でも仏じゃなくて『龍神』だから神なんだよなぁ。

桜ヶ池
https://www.city.omaezaki.shizuoka.jp/kanko/watch_goaround/sakura.html
御祭神:桜ヶ池主神、皇円阿闍梨大龍神

池の広さは約二万平方メートル。
桜ヶ池の背後には鬱蒼とした原生林が生い茂っています。
境内の案内板によれば、桜ヶ池は二万年前に風と波で砂が
運ばれ、せき止められて出来た湖だということです。
この池には龍神伝説があり、池宮神社では秋の彼岸の中日に
『おひつ納め(納櫃祭)』という神事が行われています。

20150101_ikemiya_005.jpg

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「おひつ納め」と「皇円阿闍梨」

 皇円阿闍梨は肥後の国(熊本県)に生まれ、
幼くして比叡山で学問・仏法を修行され、後に日本の歴史書
「扶桑略記」三十巻を記した。
皇円上人は悟りの境地を得るため天台の「止観」という方法に
基づき、さまざまな難行・苦行を重ねられた。しかしながら
仏法の極め難きを知り、五十六億七千万年後に出現すると伝え
られる弥勒菩薩に会うことを発願された。
そして、その弥勒菩薩の教えにより人々を悩みから救うことが
出来ると考え、嘉応元年(1169)六月十三日(九十六歳の時)
身を龍と化し、この桜ヶ池に入定された。

 おひつ納めは、後に皇円上人の高弟、
法然上人(浄土宗開祖)が桜ヶ池を訪れ、師である皇円龍神の
安泰と五穀豊穣を祈り、赤飯をつめたおひつを神社に一個、
桜ヶ池に一個納めた事に由来する。
以後、親鸞上人(浄土真宗開祖)、熊谷蓮生坊直実が継承し、
以来八百数十年続いている奇祭である。

 また、この桜ヶ池は信州(長野県)諏訪湖と底が続いている
とも伝えられている。それはすべての命をはぐくむ水の神様を
共に崇め、感謝するという古代人から現在の我々に至るまで
心の底が通じていることを象徴している。
御参拝の皆様も、慈悲深い皇円上人、そして大自然の恵みに
合掌して感謝いたしましょう。


------------------(桜ヶ池 案内板より)

20150101_ikemiya_006.jpg

遠州七不思議 桜ヶ池のおひつ納め
http://www.hamamatsu-books.jp/category/detail/4e1570b97d8b1.html

…と、龍神伝説の詳細はそんな感じ。
皇円阿闍梨という偉ぁいお坊様は、弥勒菩薩が現れる
56億7千万年後を待つために龍に姿を変えて桜ヶ池に入定。
激しく気が遠くなる未来ですけれども、その頃に地球はまだ
存在しているんでしょうか。

おひつ納めの神事について
直径40cm・高さ28cmの桧製の蒸籠型の器で鑚日で蒸した
赤飯、四升五合(約6kg)をお櫃に固く詰めます。
その後、御幣を五本づつ立て、お櫃を氏子青年数十名が
立ち泳ぎして池の中央に出て沈め、龍神にお供えをします。
そしておひつ納めで池の中に納められたお櫃は数日後には空に
なって浮かんでくるのですが、これが遠州七不思議のひとつ
としてこの辺りに伝えられているとの事です。

ちなみに神事に奉仕する団員は、神事の三日前から精進部屋に
籠って準備にあたるのですが、その間朝夕に精進井戸と前浜に
於いて水を浴び垢離を取るなどの斎戒が現在も守られ、
行われているそうです。



桜ヶ池の龍に関連して…
7年に一度、水窪(浜松市天竜区)に現れる幻の池。
http://www.misakubo.net/観光情報/名所-行楽/池の平/
「桜ヶ池に棲む龍神が、諏訪に向かう途中で休憩をする時に
出現する」という言い伝えのある幻の池。ここでも諏訪と結ぶ
関係が見えてくる。水窪の地区には天竜川が流れます。
諏訪の建御名方神は古事記とは別のお話で、天竜川を遡って
諏訪へ行ったというお話もありますよね。ちなみに建御名方神
は龍の形をしているとも伝えられているそうで、
色々、共通点や関連する何かを見つけるとシビれますw

桜ヶ池の側にもうひとつ、皇円阿闍梨と法然上人の供養碑が。
そして写真には収めていませんがこの碑から更に東側に行くと
皇円阿闍梨と法然上人の供養塔が建てられています。

20150101_ikemiya_007.jpg
※写真は供養碑の方です。

もうひとつおまけ。仏教はよくわからんス…
----------------------------
法然上人と皇円阿闍梨 再開の地『桜ヶ池 応声教院』
http://jodo.or.jp/footprint/09/index.html
※上のリンクが切れているので、アーカイブのページを…
https://web.archive.org/web/20160430112917/http://jodo.or.jp/footprint/09/index.html

浄土宗を改宗した法然上人が、皇円阿闍梨を偲んで桜ヶ池を
訪れた帰途に立ち寄って歯吹如来像を安置。
「天台宗→浄土宗」に、「天岳院→応声教院」に改名したと
伝えられ、応声教院はまたの名を『皇円阿闍梨菩提所』
『桜ヶ池奥ノ院』とも呼ばれているそうです。

---------(リンク先:浄土宗『法然上人の足跡』)


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