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2015年02月25日 (水) | 編集 |
その1を読んでいない人は、こちらからどうぞ。
http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-653.html

門から右上を見上げると『犬塚』がポツンと立っています。
これは物語に出てくる『八房』の塚です。

20150214_fusehime_004.jpg

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伏姫籠穴【ふせひめろうけつ】
 伏姫籠穴へ遠路ようこそお越し下さいました。
私は里見義見の娘、伏姫でございます。皆様もご存知と思われます、
里見八犬士の母でございます。ここ籠穴に愛犬「八房」と永遠の眠りに
ついて、どれほど長い年月が過ぎたことでありましょう……。
思い起こせば、「八房」の背中に乗せられ、この山中に辿り着いた時は、
私が十六の歳でありました。ここは富山の山中であり、昔はいつも深い
霧が立ちこめた、昼なお暗い、人も訪れぬ深山幽谷の地でありました。
夜ともなると、邪悪な悪霊や妖怪が群れ集まり、谷に不気味な叫びが
響き渡る阿修羅の世界に変貌するものでございました。
それはそれは言葉で言い尽くせぬ恐ろしい地であり、来る日も来る日も
恐怖と孤独に耐え忍ぶ毎日でございました。
 私は傍に「八房」を座らせ、一心に法華経を唱え、心の恐怖と戦う
暮らしを続けました。いつしか読経は、富山に木霊し、谷の濃霧を祓い、
この谷に明るい陽光が差し入り、闇の悪霊たちも次第に姿をかき消した
のでございます。


---------------------(伏姫籠穴 案内板より)

門をくぐり、緩やかな階段を少しだけのぼっていくと、
目の前に『伏姫舞台』が見えてきます。雰囲気出てる感じッスかね。

20150214_fusehime_005.jpg

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【伏姫と八房の終焉】
 私が十八歳を迎えた秋の出来事でございます。
ある日、山中で見知らぬ不思議な童子に出会いました。童子は私に妙な
言葉を告げるのでした。「お前さまは懐胎をした。体内の子は八つ子で
ある。一旦は形無くして生まれ、その後再びこの世に人間として生まれ
出よう。その子らは智勇に富み、未来はかならづや里見家の危難を救う
であろう」と…。
 その数日が過ぎた日、私をこの籠穴から救出せんがため、
探索に訪れた父義見の忠臣、金碗大輔が私と八房を見つけ、私から八房
を引き離すべく放った鉄砲の一弾は、八房を打ち抜き、さらに私の胸元
を貫いたのでございます。けなげにも八房は私を危機から守るように
私の体を被い、悲しげな啼き声を最期に息を絶ったのでございます。
 その時でありました…なんと、童子の予言通り、肌身離さず持って
いた私の数珠が身体から放れ、それは眩く八つの珠となり、天空に向か
って飛び散ったのでございます。私は薄れゆく気の中で、その美しく
光り輝く八つの珠が、遠くへ飛ぶ様子を確かに見ておりました。
ああ、それはなんと美しい光景でありましたことか……。
富山も辺りも黄金のように光り満ち、籠穴には一条の光が差し込みまし
た。私と八房は温かな光に包まれ、無常の幸せを感じたものでした。
こうして私と八房は、ありがたくもみ仏のお側にゆくことができたので
ございます。


---------------------(伏姫籠穴 案内板より)

下の写真は、伏姫舞台から籠穴の方向を見た景色。
舞台には仁義八行の玉(仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌)と、
柱には八犬士の名前が刻まれていました。写真は撮りませんでしたが
足元にも注目してみると仁義八行の玉が刻まれています。

20150214_fusehime_006.jpg

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【伏姫と八犬士】
 私と八人の子供についてお話しをいたしましょう。
光り輝く美しい八つの珠が私の子供たちであり、後に八犬士となった
のでございます。天空に飛び散った八つの珠には、
それぞれ「仁、義、礼、智、忠、信、孝、悌」という八文字が刻まれて
いたそうです。子供たちの名前にこの文字がつかわれておりました。

犬江親兵衛仁、犬川荘助義任、犬村大角禮儀、犬坂毛野胤智、
犬山道節忠興、犬飼現八信道、犬塚信乃戌孝、犬田小文吾悌順


子供たちの活躍は「南総里見八犬伝」の八犬士として書き記されており、
正義のために勇猛果敢な働きを為したことは、多くの人々にもご存知の
ことと思われます。
 さらに童子の予言は言い当て、後に子供たちの活躍は、里見家再興に
奏し、里見義見より領地と姫を授かり、朝廷からは官位を賜わるなど、
名誉と富を受けたのでございます。


---------------------(伏姫籠穴 案内板より)

伏姫舞台から先へ進みましょう。籠穴への扉が開かれています。
この階段を上がると、籠穴は目の前です。

20150214_fusehime_007.jpg


★その3に続く!
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