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花窟神社の御神体には綱が繋がれています。
御神体のそばに付けられている三つの旗縄は『三流の幡』。
(「みながれのはた」と読みます)

この旗縄は『三神』を意味しており…
ひとつは、太陽の神である『天照大御神』。
ひとつは、夜を司る月の神『月読尊』。
ひとつは、暗黒の神『素戔嗚尊』。

続いてその次に七本の綱が束ねられています。
この七本の綱はイザナミの御子である七柱の自然神。
・風の神『級長戸辺命(しなとべのみこと)』
・海の神『小童命(わたつみのみこと)』
・木の神『句句馳(くくのち)』
・草の神『草野姫(かやのひめ)』
・火の神『軻遇突智尊(かぐつちのみこと)』
・土の神『埴安神(はにやすのかみ)』
・水の神『罔象女(みつなのめ)』
御神体から伸びる長い綱は一度高い柱に括られます。
ここで思い浮かべるのが記紀、イザナギとイザナミの物語。
二人は国生みのため天まで届く柱を立て、立派な宮殿を作って、
その柱の周りを回るのですよね。


柱からずっと綱が続きます。長いですねー。
なんとコレ、御神体から170メートルもあるそうですよ。

長い綱の最後の部分はこんな感じ。
まずは左回り(反時計回り)に7回半巻きつけ、残りの綱は、
先程とは逆の右回り(時計回り)で巻きつけ固定されるのです。

記紀を思い出してみよう。最初にイザナミは左回りに柱を回り、
「何て麗しい人でしょう」と彼女からイザナギに声をかけた。
しかしうまく子供(国)が生まれなかったため、今度はその反対
のことをやってみたらうまく国が生まれた。
綱の巻き方は、この国生みのエピソードから来ているらしい。
全景を撮ってみたけど難しいね。

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御綱掛け神事
紀伊風土記寛文記に「昔祭には 紅の縄 錦の幡 金銀にて花を
造り散らし 花の祭また火の祭と云いしと 錦の幡は毎年朝廷より
献上されたが 何れの年に熊野川の洪水にて幡を積みたる御船
破れしかば 土俗祭日に至り 我にせんすべなく 縄にて幡の形を
作りしが 其後錦の幡の事絶えて縄を用ゆると」
今土俗の用ふる所は、縄を編みて幡三流の形を造り、幡の下に
種々の花を括り、又、扇を結びつけて長き縄(110尋)を以って
窟の上より前なる塔に高く掛け、三流の幡窟の前に翻る。
この神事は昭和四十四年三月二十八日、三重県無形文化財に
指定される。
-----------------(花窟神社 参拝の栞より)
【準備と神事】
花窟神社のページに、神事までの準備と、
御綱掛け神事の内容が写真付きで説明されています。
http://hananoiwaya.com/hananoiwaya/iwaya_maturi_nawanai.html
http://hananoiwaya.com/hananoiwaya/iwaya_maturi_otunakake.html
YouTubeより拝借。
「紀の国や 花窟にひく縄の ながき世絶えぬ 里の神わざ」
『夢輝のあ』さん超美しいッス♪ (´∀ ` *)
https://www.youtube.com/watch?v=XhN5ezxMbZM
神社のすぐそばにある海岸。
ここで綱を引っ張ったりするんですね。


【おまけ】口有馬道標
http://hananoiwaya.com/hananoiwaya/iwaya_keidai_michisirube.html

★花窟神社に関連して、続いては産田神社です。
→ http://ajiteiseruna.blog.fc2.com/blog-entry-868.html
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